ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

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もっと昔のヤツ
reviews



(00.06.04〜)
Date:2000.9.30.
▼ 昼、遊気舎「JURIO」を見にスズナリへ。正直いうと期待と言うよりはむしろ不安を抱えて見に行った。後藤ひろひとの作・演出作品しか見たことがなかったから、彼がすっかり劇団から離れた今、どうなるんだろう……と思っていたわけで。まぁ作品こそ今回は後藤ひろひと作品だけど、外部に書いた作品だからあて書きというわけでもないし……とか。でも、作品としては成功だったんじゃなかろうか。私は「怖い」と聞いていたので身構えていたからそうでもなかったが、アレ油断して見に行ったらかなり怖かったんじゃないかと思う。少なくとも私の周辺の女性客は相当に怖がっていた模様だし、終演後のざわつき加減も緊張感から解放された感じがありありと漂っていた。まぁ、まだこれから大阪公演があるのでネタバレは避けるけど、絵の作り方も含めてかなり丁寧に演出した感じだった。持続する緊張感と不安感がなんとも……。さすが、後藤作品も劇団員の個性も知り尽くした楠見薫、といった感じ。外部作品や新作となるとまだ未知数だけど、すくなくとも遊気舎にとっては優れた演出家であることは確かかも。谷・楠見・久保田は完全に脇にまわって、若い役者を前に出そうとしていた印象も。まぁ正直「巧い」とは言えない役者が重要な役を演じていた感もあったけど、その不安定感がむしろ作品に緊張感をもたらしたんじゃないかとも思ったり。ハコがほぼ真っ暗に近い暗転ができるスズナリだけあって、へたすりゃ「人間風車」よりも怖かったんじゃないかって話も。やっぱりこうゆう話は小さいハコでやらないとね。久々に毒っ気たっぷりの話なのも良かった。あと林真也くんは若手俳優チェッカーは必見です。二枚目というよりは2.3枚目くらいの微妙な位置だが……。

▼その足で東京ヴォードヴィルショーの稽古場へ。三谷幸喜の新作「竜馬の妻とその夫と愛人」について。本番の約4週間前の時点で、一応「脚本は約半分出来ている」といった感じ。ただしその前半部分も「まぁ、どうせ変わるんじゃないかなぁ」とのこと。うーん……。しかも毎日稽古場に一番早く来ているという佐渡氏に至っては「まだ登場してない」とか。「早く一行でもいいから台詞が欲しいです」だって。たはは。あめくみちこさん演じるところのお竜は「デヴィ夫人とか林葉直子とかワイドショーのお騒がせタレント」なイメージなんだとか。まぁプロットを聞く限り、面白そうではあるけれど、問題はやっぱり脚本ができるかどうかなんだよなぁ……。うーん。佐藤B作氏は穏やかな口調で色々話してくれた。良い人だった。

それにしても平田満さんを前に「清明先生……」と心の中で呟く私はやっぱりまだちょっと後遺症を引きずってる模様。もう1ヶ月以上たつっていうのに……。でも人の良さそうな目もとがなんともキュートでちょっと惚れてしまったなぁ。



Date:2000.9.29.
▼ 夜、tptを見に行く。「地獄のオルフェ」……なんか今年はやたらテネシー・ウイリアムスの作品が続く。何故? 「欲望という名の列車」とかもあちこちでやるし。それにしても、まぁ役者さんを贅沢に使っているのはなんともtptらしいんだけど。正直、倉野章子&辰巳蒼というカップリングはちょっとキビシイような気が。だって、どうみても親子ほど歳が離れてるし……。もうちょっと年齢差が小さくないと、話がそもそも成り立たないのでは? どうがんばって想像力を膨らませてみても、ヴァルがほとんど母親と同じくらいの歳と思われるレイディに惚れるとは思えないんだよね。ふたりのキスシーンはそういう意味でちょっとゾクッとしたけど……。



Date:2000.9.28.
▼ 先日取材撮影した分のゲラがあがって来た。遊◎機械の写真は大好きなカメラマンさんにお願いしたのだけど予想以上にイイ感じの仕上がりでニヤリ。嬉しいなぁ。しかし同じ号の写真が樋口&内野のゴリゴリにキメキメのシリアス写真と、カムカムミニキーナで小手くんがひっくりかえってる写真と、というもはや何の雑誌だか解らない状態に陥っている。ホント節操のない雑誌だよなぁ。

今日は特にネタがないので伏せ字オフレコニュース。
▼××××・×××が昨年上演した「××××の×」は、なんでもオリジナルキャストでロンドンに持っていくとか。見てぇ! つーか状況さえ許せばマジでロンドンまで見にいきたいです。
▼三×××主演、共演・い××××でお馴染みだった作品「××の××ー」。なんとその共演者が及×××で上演されるとかされないとか。きゃあ! 王子! 取材させて!
▼×川××演出の「×の×」、本人の口から「あんまり自信ないんだよ」発言。か、書けねえ!
▼×原×××のマネージャーはキチガイらしい。書けねえ! つーか書く必要ねえ!
▼××××××××××ーの三×××の新作「××の×とその×と××」は、案の定まだ書けてないという噂。つーか取材させてくれないしな。ちっ。
▼書けてないといえば気になるのは「VOYAGE」。初日の約2週間前の時点で、勝村氏がゲスト出演した舞台にて「まだ出来てない」発言が飛び出したらしい。あ、思いっきり実名。でもコレはオフレコじゃないか。私は初日に観に行きます。うーん。スリリング。

なおこれらのネタはオフレコなので一切お問い合わせにはお答えしかねます。当てはまる文字をご自由に想像してくださいませ。



Date:2000.9.27.
▼ 昼、彩の国さいたま芸術劇場へ。蜷川イヤーズ「近代能楽集」の取材&撮影。与野本町の駅で降りた瞬間、目の前を藤原竜也くんが歩いていてどきどきした。電車で来てたのかい! つーか同じ電車に乗っていたんだ……。 蜷川さん取材は大先輩のT様にまかせてしまったのでもうラクチン。「宣伝でいうわけじゃなく、竜也は本当に良いね。昨日本読みしたんだけど、なんであいつは戯曲の要求してることが一発でわかるんだろうな」と蜷川さんはホントに藤原くんをべた褒めしていた。撮影は藤原竜也・高橋惠子・高橋洋・壤晴彦の4人で。竜也くんてホントかわいいなぁ。基本的に年下の男の子ってキョーミのない私だけど、なんかもうオーラ出てました。可愛かった。高橋惠子さんも綺麗だった。

▼夕方、ベターポーヅの西島さんと新しい制作さんが情宣に来てくれた。新作は「ノイローゼ・ダンシング」企画書もまたいつものようになんともいえない巧いセンスの言葉がならんでいる。面白そう。西島さんがさっき会ったばかりの蜷川さんと同じ(?)時計をしていてちょっとびっくりした。

▼入稿もままならないまま、新国立劇場の「マクベス」を観に行く。鉄の音を使うというのは面白い演出だと思うけど、剣が不格好に大きすぎて立ち回りがもったーーーーっとしてるのが気に入らなかった。っていうか、剣にふりまわされてる感じの殺陣なんだもの。とくにラストのマクベスとマクダフのシーンなんか、全然殺し合いに見えなくてどうかと思った。でも3人の魔女が荻野目慶子の「赤い女」っていうのは面白いと思った。特にその女の衣裳と動きがなんともいえず印象に残る感じ。でも脚本をあそこまで変えてしまうのなら、いっそもっと思い切って跡形も残らないくらいにしてほしかったなぁ。まぁ好き嫌いというか評価がはっきり別れそうな舞台でした。



Date:2000.9.26.
▼ ひたすらゲラチェックないちにち。竜太郎のヤツめが海外逃亡したので一人で全ページ校了するハメに。ひどいよ!! つーかチェックしきれないよ! もうマチガイが何かあっても責任とれません。ホントに。10時間飯も食わずに働いたらホント死ぬかと思った。つーか校了時って普段の2倍以上の集中力で仕事してるから、夕方にはすっかり廃人になっていた。死ぬって。



Date:2000.9.25.
▼ 「オーファンズ」を見に行く。そりゃあもう、椎名桔平の足の長さより根津甚八より朋友の伊藤高史くんがあまりに良くってびっくりよ。彼のあざとさのないピュアな演技にはホント泣けたなぁ! 舞台中央で椎名&根津がやりとりしてる間も、舞台下手でローファーと格闘する伊藤くんに目がいっちゃうんだもん。そりゃ、伊藤くんに関しては「そもそも期待値が低い」とか「役柄がおいしい」とかいろいろ理由はあるけれど、それにしてたって私の中では根津&椎名を完璧に食ってたよ。稽古の時より全然よくなってて本当に驚いた。もうこの芝居に関しては伊藤君にとにかく拍手。それに尽きます。

▼ちなみにデジカメで撮った記者発表写真(二万七千光年の旅&火の鳥)を下のほうに貼り付けておきました。興味のある方はどうぞ。小さいけど。



Date:2000.9.23.
▼ 昼、なんとか起きだしてカメレオン会議「モナ美」を見に行く。なかなか面白かった。親友同士の友情と愛憎の物語。悪気はないけどつい嘘をついてしまうモナ美を演じる広岡由里子と、そんな彼女に友情と憎悪を抱くトモ世を演じる西牟田恵。あて書きで書いたというだけあって、広岡さんの柔軟さと、西牟田さんのストレートな演技が二人とも役にハマってた感じ。友人として大切という気持ちもある一方で、「この人さえいなければいいのに」と思う気持ちもある、というあの辺の心情が、うまく描かれていたんじゃないかと。結構面白かったです。

▼夜、ハイレグジーザス「新宿鮫テロリスト」を見に。ロフトはいっぱいで、ほとんどステージが見えない有様。客を押しのけて前に行く体力もなく、仕方なく後ろでモニターを眺める。「エレファントカリクビ」が結構面白かった。往年の定番ネタ「男らしいキノコ武闘団」ならぬ「女らしいアワビ武闘団」はなんか懐かしさすら感じたり。リンちゃんの「ナチス万歳!」も面白かったなぁ。立ち見は辛かったがまぁまぁ楽しめた。後ろにいたので身の危険を感じることもなかったし。そういえば男性陣はほぼ全編にわたってチンコを出していたなぁ。拙者ムニエルファンは鮫衣装(夏公演のペンギンを使用)やDX寿姫に喜んだことでしょう。終演後、河原氏に「有名人」と声をかけたら(9/21の欄参照)一気にブルーな顔になってしまわれた。ごめんなさーい。

▼乾貴美子さんや拙者ムニエルの村上大樹氏、Akiko姉さん、ライターの岡崎香さんや村田氏といっしょに飲み屋で時間を潰してから、深夜の「抱きしめて・TONIGHT」を見に再度ロフトへ。 なんかもう客のテンションも高い高い。ゴキコンは相変わらずなんか失笑させてくれるわけのわからんコントを展開していた。どうせクイックジャパンあたりで村田氏がまた書くだろうから気になる人はそちらを参照。!mojo!に動物電気の辻脩人くんが出るというので楽しみにしていたが、サブステージは人が多すぎて見ることができず……残念。自分のとこの公演が初日でしかも明日は2ステあるというのにわざわざ来たゲストDJのクドカンまで見届けて、3時頃に帰りました。はぁ、グリークスより体力的につらかった……。



Date:2000.9.22.
▼ 山のような仕事にアップアップ状態。溺れそう。いっそ殺してくれ。

▼夜、神楽坂へ毛皮族「鬼畜ロマン」を見に。カレッジ演劇フェスとやらで結構評価が高かったらしい。開演10分前に会場に入ったのに、すでにいっぱいの桟敷席に詰め込まれる。結局立ち見の人も出て、ちょっとびっくり。すごい動員力。内容は……うーん、「また変な劇団がでてきたなー」って感じ(いい意味で)。個性的であることは確かだな。多分、作・演出の人はアングラなソウルを持ってる人なんだろうなぁと思った。手法はアングラっぽいんだけど、それをイマドキの若者の言語感覚でやってるから、そのへんのミスマッチがちょっと新鮮な感じ。ホンの言葉の選び方は面白い。ただ、役者がどれだけ演出家と世界観を共有しているかは未知数で、そのへんがまだまだ何ともいえない感じなんだけど。共有しきれてしまったらただのアングラになってしまうかもしれないし、今のぎこちなさと不安定さが逆に面白いのかもしれないんだよなぁ。「面白い」と評価するにはまだ今の時点では厳しいのだけど、今後化けるかもしれない可能性はあるかと。次回も必ず見に行こうと思った。

▼会社に戻って仕事。もう気が遠くなりそう。午前4時になってようやく一段落。大阪に電話をかけたらAkiko姉さんがまだ会社にいて笑った。



Date:2000.9.21.
▼ 午前、遊◎機械/全自動シアター「メランコリー・ベイビー」の取材へ。筒井道隆氏に会えるのが楽しみ♪ 稽古場にはムットーニ氏の人形があちこちに置かれている。ファンにはたまらないんだろうなぁ、きっと。あの人形を見てイメージしていたのと実物はちょっと違った。もっと繊細で優しそうな感じの人かと思ったら、もうちょっとシニカルな印象。ちょっと意外。筒井氏はマネージャーさんのつきそいもなく、ぺたぺたと普段着で稽古場に入ってきた。あまりにフツーすぎてちょっと驚く。フツー、TVとかで活躍してる役者さんってマネージャーさんがついてきて「写真と原稿チェックさせてもらっていいですか?」とかうるさく言われるのが通常なんだけど。全然そんな気配もなく……(そういえばVOYAGEの時の松たか子嬢もそうだったなぁ)なんとなく好感度アップ。ライターさんの質問に唐突に微妙な笑顔を浮かべるからどうしたのかと思ったら、「関西弁の人がなんか多いんですよ……」と。そういえば福井さんも関西弁だし、白井さんも福井さんとしゃべるときだけは関西弁になってしまうとかそういう話で盛り上がる。でも筒井氏、基本的にはあまりしゃべらず。「……がんばります」とつぶやくのみ。ただそれは、無愛想というわけではなく、作品に対して誠実なんだろうなぁと思った。タレントさんが「お仕事で芝居やってまーす」という感じではなく、台詞の意味を咀嚼してどう表現するかっていうことで頭がいっぱい、という感じだったのだな。まぁ正直、おいしいコメントはもらえなかったのだけど(涙)、でも真面目な人なんだなぁという印象を受けた。

▼その足で都内某所の稽古場へ。今度はV6の三宅健主演の「二万七千光年の旅」記者発表。さすがに三宅くん効果でTVカメラや記者もたくさん来ていた。脚本の野田秀樹氏も公演前だというのに登場。あと主要キャスト(三宅・山口紗弥加・加納幸和・河原雅彦・松澤一之)と演出・岡村俊一氏という微妙ーに豪華な記者発表。河原さん曰く「三宅くんが無名人(←役名)で僕が有名人という、非常にシュールなそのギャップに耐えられません」だって。きっとテレビや新聞じゃ彼のコメントは出ないだろうからここでお伝えしておきます。(つーかどっかのメディアで出たんだろうか……?)野田秀樹氏も「僕はいま三軒茶屋のほうで芝居をやってるんですが、こんなに盛り上がっていないので……」とかリップサービスしてたけど。いや当日券の争奪戦具合なら負けてないと思うんだけどなぁ。三宅くんの印象を尋ねられて「こないだ稽古を見せてもらったけど、彼は僕が失ってしまったモノを全て持っていますね」と言って笑いを取っていた。

▼会社にもどってあちこちに電話かけたり色々仕事してすぐ外出。KOtoDAMA企画の「陰陽師」を見に行く。うーん、児玉氏はわざわざ情宣に来てくれたのであまり悪くは言いたくはないのだけど……それにしてもスカスカな舞台。セットもシンプルさを狙ったのかもしれないけど、役者の力量をごまかすためにももう少し狭い空間を作った方が良かったんじゃないのか? それに全体的に変な間が多くて演出不在な感じ。もうすこし空間を埋める作業をしないと見てて辛いです。衣装はまぁ良いんだけど、ちょっと着られてる感じ。役者の裾や袖のさばき方があまり美しくないのよ。なんかもう「ああ! 阿修羅城の瞳が見たい!」とか思ったりして。まぁ博雅役の浦氏はけっこう良かったんだけど、オープニングの笛はちょっといまいち。素人耳にもちょっと苦しげな感じで(いやちゃんと生演奏したのはそれはそれで凄いとは思うけど)、でも博雅って笛の名手って設定なんだからちょっと厳しいだろう、とか思ったり……。ヘタに原作とか岡野玲子の漫画とか読んでるだけに、舞台版は辛いところが目立ちましたな。あと一部の役者(名指しはしないけど)は一体何年のキャリアがあると思ってるんだ? と思うような演技をしていて、呆れるよりもびっくりしました。ひどいよ、あれじゃ……。



Date:2000.9.20.
▼ 昼、渋谷で蜷川幸雄演出「火の鳥」の記者発表へ。でも記者発表ってすでに前にやってるよなぁ?と思ったら、公開稽古で初の本読みを見ることに。しかし主催者側の仕切が悪くてわけわかんないことに。セッティングをやり直すハメになったカメラマンとかもやや仏頂面な雰囲気。おいらはおいらでいかりや長介氏をほんの2メートルほど前にしてドキドキ。和久さん……「なんてな」って言ってぇー。などと心の中でつぶやいてみたり。アホや。「わかんないことがあったら今のうちに聞いて」と稽古前の蜷川氏。「"ほうしゅう"ってなんですか? ……えっ、これ、"はこぶね"って読むんだ!?」といきなりぶちかます今井絵里子。大丈夫か?

▼その足でシアタートラムの「農業少女」へ。もう、深津絵里ちゃんのまぶしさったら……。あまりにきらきらと輝きすぎて(胸の谷間の汗も)、直視できないくらいまぶしかったですわ。あれはねぇ、もうどんな男もクラクラしてしまうような見事な小悪魔っぷり。それを間近で拝めるというだけで見る価値のある芝居です。もーホントに。「キル」も「半神」も良かったけど、これは確実に彼女の代表作になるであろう舞台。でもまぁ、ホン自体はちょっと今までの野田地図作品に比べると物足りない感じ……。というか、なんかもう説教臭いのね。テーマは強いのだけど、ドラマ部分が弱いんですわ。「パンドラの鐘」なんかもまぁ天皇制批判とかテーマの強い作品だったけど、それはそれとしてミズヲとヒメジョの悲劇はひとつのロマンスとして泣けるワケですよ。しかし今回のは大衆批判の色だけが強くて、男女のドラマとしては弱いというか。ちょっと描き切れてない部分を感じました。残念。



Date:2000.9.19.
▼ 昼、新国立劇場の「欲望という名の電車」で樋口可南子さん&内野聖陽さん&栗山民也さん取材撮影。もう樋口さん細い! キレイ! 身のこなしというか、たたずまいというか、仕草のひとつひとつが女優! いや、ホントにねぇ、イイ意味で「ザ・女優」という感じでした。でもそれが全然イヤミじゃないんだよー。その堂に入った女優っぷりにうっとりしてしまいました。凄いなぁ、かっこいいなぁ。内野さんもそりゃあもう格好良くて……しかもちゃんと目を見て話をしてくれるので、ちょっと緊張してしまいましたわ。ふたりは結構息もあってる感じで、雰囲気のいい現場なのかな、と思ったり。樋口さん「スタンレーの登場シーンってト書きが1頁くらいあるのよ(笑)ブランチより数行多いの!作者がホモだから主人公より愛されてるのよね」と内野さんにプレッシャーかけたりして。内野さんも「これから毎日言われそうですねぇ、『その程度の男じゃ私は滅ぼされないわよ!』って(笑)」とか。とてもイイ感じでお話が聞けました。良かった良かった。

でも昔内野さんを生で初めて見たのは実は「ハル」の試写会の舞台挨拶だったのだけど。その頃はまだまだ知名度もなくて、しかも大人数(たしか7〜800人くらい入る会場だった)の前での挨拶に、メチャメチャ緊張してうまいコメントもできない状態だったのが、初々しくて印象的だったんだよなぁ。それがいまやこんなに取材慣れしちゃって……たった4年か5年かそこらなのに、ねぇ。有名になっちゃったなぁ。

▼夜、「グリークス」の1部のリベンジ。立ち見覚悟で会場へ行ったら、余ったコクーンシートのチケットをたまたま売ってくれるお客さんに出くわす。らっきー! 客席についたら補助席に新感線のいのうえひでのり氏と古田新太氏の二人が見えた。め、目立つんだよ、二人並んでると。なんてついついそちらを眺めてしまったり。それにしても1部はわりと地味だったなぁ。やっぱり2部がいちばん面白かったかな。エレクトラのあたりが。1部しか出ない田辺誠一を見られなかったので楽しみにしてたのだけど、ちょっと声が枯れていて痛々しかった。あと見どころとしてはミラ姉さんのストリップショーか。いや脱がないけど。麻実れいが子供を失う時の真に迫った慟哭っぷりも、かなり客席の女性陣の涙を誘っていた模様。まぁでも、やっぱりコレは3日にわけてみるより、通しで見た方がいいだろうなぁと思ったりした。帰り際、古田氏は「こんな大予告編大会見せられても」みたいなことを言って笑っていたらしい。大予告編大会……たしかに……。



Date:2000.9.17.
▼ たまたまテレビをつけたらMXTVでキャラメルボックスの「俺たちは志士じゃない」をやっていた。もう今はなき惑星ピスタチオとの合同公演。あー、なつかしー、とか思って思わず見てしまったね。というか、腹筋さんと蔵さんと保村さんとミラノさんが同じ舞台に立ってる……というそれだけで、なんかもうほろ苦い思いがよぎったり。懐かしくも切ないよ、この舞台を今見るのは……。しかし、蔵さんはこうゆう漫画っぽいキャラがよく似合うよなぁ。



Date:2000.9.15.
▼ 昼、キャラメルボックス「また逢おうと竜馬は言った」を観に行く。通路の補助席もいっぱいになるくらいの大盛況。もりあがっているなぁ。正直、やっぱり若手公演の趣だなーと思いながら最初は観ていたのだけど後半はその不安定さ加減を勢いが上回った感じ(客席の空気も含めて)。もっとも「不安定」といっても、あくまでキャラメルボックスの通常の公演のレベルから比べた印象であって、他の劇団と比べたら作品として良くできてるんだけどね。まぁ今回の話も見方を変えれば「現実世界と文学世界の区別がつかないイケてない男が、妄想のヒーローに頼る話」という非常にヤバい話ではあるんだけど。でもやっぱりホンはしっかりしてると思う。作品以外の部分でも、スタッフ・キャスト一同の芝居に対する真摯な姿勢を観ると、それだけで心が洗われる思い。いやもうこんな仕事してると作品に対する愛も誠意もない作り手や、「お仕事してます」って感じの役者の姿を山ほど目の当たりにするので……なんつーかもう今回は素直に感動いたしました。はい。

夜、モリエールに康組「二人は退屈」を観に行く。そとばこまちの康喜弼氏がやっているユニット。どうやらかつてそとばの公演で上演した作品の改訂らしいんだけど。漫才コンビが刑務所の独房で壁越しに再会して……という物語。正直、独房に二人が至るあたりの設定とか、中央にどかんと壁をつくってしまった舞台美術とかは少々不満もあったり(あれでは前列両サイドに座ったお客さんから舞台の全景が見えないだろうに……)。でも転球劇場の高木稟氏はなかなか面白い役者だと思った。収穫。冬の転球劇場の公演が楽しみになった。



Date:2000.9.9.
▼ やっちまった……「グリークス」見に行ったんだけど、遅刻しました(涙)スミマセン……目覚ましが鳴っても起きなかった様子。冒頭はなんとか後日リベンジするつもりです。はい。でもまぁそうはいっても8時間近くは見たんだけど。いや、菊之助&寺島しのぶのキスシーンが一番どきどきしたなぁ……実の兄弟ゆえにエロいです。あと白石加代子の胸ポロリとか、平幹二郎の「俺オレ!」な過剰な演技とかとんでもない衣装とか、結構随所で笑えました。いや、マジで重厚な文芸大作というよりは娯楽作品ですわ。蜷川さんも「ワイドショーだと思って見に来ればイイ」と言っていたし。でもまぁ終わった時はどっちかっていうと「最後まで見たぞ!」という達成感でみんなスタオベしてたような気がするけどね。



Date:2000.9.8.
▼ 「グリークス」は上演時間10時間半だと聞いて暴れそうになる。どんな芝居だよ、10時間半って!いやもちろん休憩はさみまくるんだろうから実際はそれほどでなくても……10時間半って、10時間半って、8耐より長いじゃねえか。労働基準法に違反しないのか? 1時間半の芝居なら7本分じゃねえか。2時間ちょいの映画でも5本分じゃねえか。ビデオでも立て続けに観るのは3本が限界だと思うのだけど。10時間半って、10時間半って、一体……!!



Date:2000.9.7.
▼ 昼、日比谷へ。帝国ホテルで「レ・ミゼラブル」の記者発表。コゼット役の3人の発表で、しかも主要以外のキャストを集めて歌を披露するという謎の記者発表。つか鹿賀丈史とか山口祐一郎とか川崎麻世とかをむしろ観たいんだけど……ってダメ? 会場後方には美味しそうなケーキやサンドイッチが並んでいたがギリギリに駆け込んだので食べられなかった。残念(涙)



Date:2000.9.6.
▼ 拙者ムニエルの村上大樹氏&制作の内藤さんがご来社。さっそく次回公演のお話など。それにしても、今やすっかり人気者なのに、毎回ちゃんと来て下さるなんて本当にありがたい。つーか村上さん、この頁を全部読んだって本当に? うっ……。
公演の具体的な内容はまだ未定でも、いろいろと今後のステップを考えてらっしゃるのはさすがだ。ダラダラと話しながら、でも楽しくて気が付くとつい1時間も。長々と引き留めちゃってスミマセンでした。でも次のお客さん来なかったらそれ以上にしゃべってたかも。

▼んでもってたてつづけにリリパット・アーミーのコング桑田さんと制作さんがご来社。「獅子の嗣子」の話など。コングさんは、見どころを熱心に語って下さった。しかし指に連なった大きな指輪がガチャガチャいってるのについ気を取られてしまった……。新作は色んな要素を詰め込んでるけど2時間弱とか。素晴らしい上演時間。

▼夜、猫のホテル「苦労人」を見に行く。さすがに再演だけあって、余裕がある感じ。安心して観ていられる適度な面白さ。どっちかっつうとオムニバスという感じで、いつもより分かりやすい気がした。猫ホテ初心者にはオススメかも。9/10の楽日は6時から追加公演も決まったそうなので、気になってる方は見に行って下さいまし。終演後、千葉さんにご挨拶。「星食べよ」のCMの話とかする。あれ、関東では土曜のフジテレビの午前11時頃、週に1度しか流れないらしい。貴重だ。あと、大好きな動物電気の小林健一氏にもごあいさつ。嬉しい。しかし動物電気の役者陣はみんな癒し系だなぁ。そう思うのは私だけか。



Date:2000.9.5.
▼ 昼、校了間際でしかも入校日という地獄のスケジュール、さらに土砂降りというどーしよーもない天候の中、銀座の東武ホテルへ。中村玉緒主演の「まかしときなはれ」の記者発表へ。玉緒さんは意外と(?)しっかりとご挨拶していたので、「玉緒が行く」のあのキャラはもしかして演じてるんだろうかと頭をよぎったり。それはそれで凄いんだけど。買ったばかりのデジカメでばさばさ写真撮って帰ってくる。あまりの空腹のため会場後方のオードブルやらサンドイッチやらに後ろ髪ひかれつつ。



Date:2000.9.4.
▼ 昼、ミュージカル「君はいい人・チャーリー=ブラウン」の取材撮影。小堺一機氏は本当に面白い方だった。バラエティに出ているときほどテンションこそ高くないモノの、スタジオのロビーにある植木をガサガサやりながら「ジュラシックパークのオープニング」と言って笑ったり、撮影中もとてもイイ表情してくれたり。ほんの数人の関係者しか観てないのに、も、もったいない! すごくキュートで可愛らしいキャラクターだったなぁ。まさにチャーリー。共演の土井裕子さんも「私もルーシーみたいに意地悪なんですよ」と言いながらニヤリ。ふたりとも仲良さそうだったし、ここも現場の雰囲気が良いんだろうなぁと思った。ホントにキャラにぴったりのキャスティングに見えたな。なかなか楽しい取材だった。



Date:2000.9.3.
▼ 昼、ナイロン100℃を観に行く。上演時間が3時間30分と聞いて凍り付く。な、長いよ。すごく内容の濃いぃかっちょいいパンフをいただいた。実はコメントをくれといわれて話をしていたのだけど、そこにも「2時間以内にまとめてくれ」とコメントしていた私。すんません。でも、好きな劇団のパンフに載せてもらえるなんて嬉しいなぁ。光栄です、ホントに。

舞台のほうはさすがによく作られてて面白かった。あれだけの時間飽きずに眠らず観ていられるだけでも快挙というか。まぁ、今回は脚本もできたのがいつもより早かったというし。ナンセンスな笑いの部分と、ドラマの部分のバランスが良かったと思う。必要以上に笑わせすぎず、必要以上に重くなく。そんな感じ。「もうやりたいことは今まででやりつくしちゃった」と取材の時にKERAさんは言っていたけれど、それでもこれだけの作品ができちゃうんだもんなぁ。

でもやっぱり、上演時間が2時間ならもっと絶賛してたんだけど。あぁ。



Date:2000.9.2.
▼ 午後、「VOYAGE」の取材&撮影。松たか子嬢&勝村政信氏。勝村さんは稽古中にやっていたゲームで負傷したとかで足をひきずっていた。大丈夫だろうか?それにしても記者発表のときから「まだ本ができてないからなんともいえない」状態の舞台だったけど、未だに本ができていないとは! 結局齋藤憐氏だけじゃなく、岩松了氏や生田萬氏とか複数の作家が書き下ろすオムニバスになったらしい。それ以外にも稽古場のエチュードで作ったりとか。結局、こんな時期の取材なのに心意気だけを聞く抽象的な取材になってしまった……。でも松たか子さんはやっぱりキレイだったなぁ。前々から舞台を観て思っていたけど、彼女は絶対TVとかより舞台のほうが映えるような気がする。何気なく話しているときの表情とかもすごくイイ。勝村氏とも仲よさそうに話していて、現場の雰囲気は良さそうな感じだった。今のところ稽古といっても1時間くらいビーチボールでリフティングをやっているらしく、若手キャストの皆様は楽しそうにボールとじゃれていた。足をひきずってる勝村さんもそれにまじって普通に動いていて、元気だなーと思ったり。あと、串田和美さんが遅刻してきてちょっと困った。「カノン」Tシャツを着ていたなぁ。ぼんやりと構想などを話してもらう。それにしても具体性に欠けるコメント……。うーん。困った。でも写真はとてもキレイに撮れていた。串田さんもすげえかっこよく撮れていたので、小さく使うのがもったいないくらいだったなぁ。
それにしても、あと1ヶ月でどこまで作れるのやら……?



Date:2000.9.1.
▼ 昼、ラーメンズを観に行く。作り込んだネタといい、小林氏の演技力と片桐氏の妙な動きの絶妙のコンビネーションといい、カーテンコールでの可愛らしい挨拶といい、彼らはもう怖いものナシだと思った。面白かった。チケット即完売はしょーがないとはいえ、もったいない。もう少し多くの人に観てもらいたいもの。