ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

BackNumber
2001.04
2001.03
2001.02
2001.01
2000.12
2000.11
2000.10
2000.09
2000.08
2000.07
2000.06
2000.05
2000.04工事中
2000.03工事中


もっと昔のヤツ
reviews

Date:2001.02.24.
▼ ハイレグジーザス「Baby,五臓六腑にしみわたるのさ」を見に行く。しかし空調の冷風がモロにぶち当たる場所にいたので寒い、寒いったら! ただでさえ疲れ気味の身体にムチ打つようなこの状態で、すっかりダルくなってしまったというのもあるのだけど。まぁホンの内容や出来がどうこういうより、単純に役者たちのハジケっぷりを楽しむ芝居。基本的に私はハイレグに甘いので。でも「演劇村への報復」と銘打つからには、もうちょっと毒や皮肉があってもいいんじゃないのかなぁ……ぶつぶつ……。

▼夜、文学座「モンテ・クリスト伯」を見る。なんというか、もう、
「内野聖陽ザ・座長芝居」
といった感じ。思わずここはサザンシアターじゃなくて新宿コマ劇場か新橋演舞場かと思いました。だって見栄バーンと切った瞬間にワーッと拍手があがっちゃうのだもの。そして「モンテクリスト伯=内野」をとにかくカッコ良く見せるためだけに存在する演出と本。とにかくコレ内野ファンは必見ですわ。マジで。



Date:2001.02.23.
▼ レニ・バッソ「Finks」を見に行く。今までのある種無機的な印象を受ける作品に比べたら、照明や映像に頼る部分が薄れてやや人間臭くなってきたような気がした。その分動きのシンプルな前半がやや退屈だったけど、後半はまぁまぁ面白かった。ちょっと物足りない部分もあるけれど。



Date:2001.02.22.
▼ 四季「ハムレット」を見に行く。まぁ石丸幹二王子は格好良かったのだけど、それにしても蜷川幸雄演出&真田広之主演のハムレット(初演)があまりに記憶に鮮明すぎて、なんのヒネリもないシンプルすぎる演出が物足りないったらなかった。オフィーリアやガートルードを責め立てるシーンとか、ニナガワ演出にくらべたら全然色っぽくないし迫力ないし。ラストのフェンシングの立ち回りのシーンとかも、もう……。 薄味どころかなんの味もしない無味無臭のハムレットという感じだったなぁ。



Date:2001.02.21.
▼ そとばこまち「友情しごき教室」を見に行く。まぁ昨日見てしまったポツドールにくらべたらもはや何を見てもヌルいのは確かなんだけど、それでもやっぱりヌルい気がした。ギャグもあまり面白くなかったし……というか一部かなり寒かったし……でもやっぱり松尾貴史氏の声は美しかった。なんつーかあまり印象に残らない公演。



Date:2001.02.20.
▼ ポツドール「身体検査〜恥ずかしいけど知ってほしい〜」を見に王子まで。土曜に一度足を運んだらもう満席で入れないという状況だったので、今度は開演45分前くらいに行ったのだけど、すごい行列が出来ていてギョッとした。えらい騒ぎになっているなぁ……となんだか呆然としてしまう。中に入ったら入ったで,椅子には座れずにかろうじて段差のところをキープしたものの、通常2列で座るところに4列分無理矢理つめこんでるからもう、大変なことに。身動きとれない状況で、ブーツ&ミニスカの女の子とか困ってましたな。

さて本編。とりあえず主観を交えず思い出せる限り起こった出来事を書いてみよう。
内容は2部構成。前半の設定はキャバクラ。はじめて店に来た女の子と店長の面接……「この店は女の子のプライベートが売り物です。お客さんは女の子を本気で口説きますので、あなたがしてもいいと思った時だけあちらの診察台でフェラチオして下さい……まぁ、とりあえず試しに僕のを舐めてもらえますか」とカーテンの影で店長にフェラチオする女の子のナマ映像。
そして開店。女の子たちと客の男たちのやりとりが「キャバクラ版青年団」といった雰囲気でナチュラルに演じられる。そして着替えタイム。女性陣はセーラー服に、男性陣は学ランに着替える。だんだんお客さんと店の女の子たちのカップルができあがり、濃厚なキスするふたりやカーテンの奥に消えるふたりや、あぶれてしまっていたたまれない客など。そんな光景が繰り広げられたとたんに、……暗転。

一転、稽古場の映像。稽古初日、顔合わせの場。演出家の指示で「何があってもこの舞台を降りません」という誓約書を書かせられる役者たち。みんな「えー?」とか言いながらも微妙な笑顔で誓約書にサイン。しかし、稽古がいざ始まってみると、泣きながら男優のチンコをしごく女優やら罵り合いやら喧嘩やら,緊迫した雰囲気の濃い場面が続き,一人の女優が耐えきれずに降りてしまったという場面も。そして2部の幕は開き……

享楽的な雰囲気だった1部のラストと違い、一様に思い詰めた表情の役者たち。重すぎる空気。黙々とテーブルの上の酒やらコップやらを横に片づける。さっきまでカーテンの影で女の子と絡んでた男優が、半ば勃起したままのチンコをズボンの窓から出したまま誓約書を役者たちから回収する。おそらく今までに破られたことでもあるんだろうか、セロハンテープでつないだフランケンシュタイン状態の誓約書を手にしている人も。ここで小林氏、誓約書を出すことを拒む。「もうこれ以上傷つけあうのを見たくないし、この舞台に出てない人まで傷つけることは我慢できない」といった趣旨のことを苦しそうに語る。昨日のステージでは彼が耐えかねて途中で退場してしまったことや、小林氏の彼女が舞台を見て傷ついてるという話が明らかになる。それだけなら観客から見れば大した状況ではないのだが、彼を見つめる役者たちの数人が涙をこらえて空気の密度が上がっていく。誓約書を集めていた役者がこれまでの経緯を説明。舞台上で腕にたばこを押しつけた火傷の跡や、殴られた跡をみせる。そして「もうこの程度のことは俺たち恥ずかしくもなんともない」といいながら、裸になった男ふたりでフェラチオや69をやってみせる(←マジでくわえてました)。しかもイヤイヤというよりはむしろ、ものすごくつまらなそうに
「今日はこれ以上のことをしなきゃいけないんだよ!」ここで小林氏を責める役者(前半で誰からも相手にされなかった客)。「なんでアンタが降りるなんて言えるんだよ!」と何故かお笑い対決を小林氏に迫る。口に水分を含ませ、吹き出したら負けと。彼は「不利なネタでやります」と高校の教師のまねを次々と始める。笑わない小林氏。失笑する客席。彼は周囲の役者からさんざんダメ出しを喰らう。「じゃあもっと恥ずかしいことしてやるよ!」と鞄からノートを取り出し、「これは俺の日記です。ここ読んで」とそばにいた女優に渡すが、「なんでそんなの持ってきてるんだよ! ネタかよ!」と他の役者たちに責められる。必至にこれが本当にかつて書いていた日記であることを説明しようとするが,全員の反発にあう。「ここに持ってこれる時点でそんなの全然恥ずかしくないんだよ!」……そんな言葉で撃沈。そしてお笑い対決に戻り、自分の番になった小林氏。追いつめられた彼は「もう僕にはこんなことしかできない」といった内容のことを泣きながら呟くと、唐突に持ってきた鞄の中から取り出した剃刀で眉毛をぞりぞりと剃り落とした。一気に緊迫した空気になる客席。女の子が「やめてよ! 昨日刃物禁止ってことになったんだから! 刃物禁止ィ!」と絶叫。剃り跡から血がにじみ出す。女の子が絆創膏を取り出し、彼の眉に沿ってハの字にそれを貼る。

今度は小林氏を責める野平氏。「もっとすごいことやってみせろよ!」NTTデータに勤めている ことが明らかになった小林氏は、携帯で会社に電話。「俺、いま舞台やってるんですけど、舞台上でたかぶっちゃって、眉毛剃ってしまったので、生えてくるまで会社休みます……」そんな状況を「やめろよ!もうやめてくれよ!」と泣き叫びながら頭を抱えて拒絶する野平氏、その襟首をつかんで「おまえのためにやってるんだよ!」と見せようとする周りの役者たち。さらに一人の女優が「その程度で何よ!」といわんばかりに、「小林さんの一番いやなことは彼女を傷つけることですよね。じゃあ私と絡んで下さい」と言い放つなり、怒ったように服を脱ぎ捨てて小林氏に迫りよる。他の女の子が「やめてよ!もうやめてよ!」と叫びながらそれを止めようとして……暗転。

……などと劇場で起こったことを書き連ねてみたところで、あの異常すぎるほど異常な空気は伝わらないんだろうなぁ。なんかもう、「芝居とはなんぞや」「リアルとはなんぞや」「恥ずかしいこととはなんぞや」「プライベートとはなんぞや」といったことをぐるぐると考えずにはいられない、そんな舞台でした。私が見たのは確か9ステージ中7ステージ目くらいだったかと思うのだけど、もはや「さらけ出すプライベートなど尽きてしまった」という状態で、「そこから先でいったい自分たちは何をやればいいんだ?」という役者たちの葛藤が空気中に充満してる感じ。正直、私もいまだこの舞台をどうとらえて良いのか解らないのだけど。数え切れないほどの矛盾に満ちた、だからこそ異様な、なんというかとにかくスゴかったことだけは確かな、そんな舞台でした。やっぱりもう1ステか2ステ見たかったなぁ。うーん。



Date:2001.02.16.
▼ NODA MAP「2001人芝居」を見に行く。まぁ、野田秀樹ファンにはたまらない芝居なんじゃないでしょうか。あーんな野田やそーんな秀樹、とにかくいろんな野田秀樹が見られる!……という舞台ではありました。しかし前半、疲れていたせいかあまりにテンポの速いセリフを消化できず、なんともノリきれない気分のまま最後まで過ごしてしまいました。チケットの激戦具合や値段からすると、どーにもコストパフォーマンス的にはどうよ、という気分だったりしましたが。



Date:2001.02.15.
▼ アラン=エイクボーン作「コミック・ポテンシャル」を見に行く。近未来、ロボットが女優としてドラマに出る時代。そこで自分の感情を持ってしまったロボットに脚本家が恋をして、二人は撮影所を逃げ出して……とかそんな話。まぁ話は別につまらなくはないんだけど、10年前か20年前くらいに書かれた近未来モノを見ている感じ(エイクボーンの新作のはずだが……)。だってさー、ロボットの居場所を突き止めるのに30分おきに発信される信号をキャッチする、ってアンタ。このカーナビもPHSもGPSの時代にそんなこと言われてもねぇ。日本じゃAIBOだって育て方ひとつで性格変わっちゃうような時代に、「プログラムされたこと以外のことをするロボットは欠陥品」とか、そういうデティールがいまひとつ古くさいんだよねぇ、どーにも。役者もみんな達者だし手堅いんだけど、それ故にいまひとつ華のない感じだし。退屈こそしないけど、せめて2時間くらいにまとめてほしいなぁと思ったり思わなかったり。うーん。



Date:2001.02.13.
▼ iOJO!の「ネガポジティブ」を見に行く。戦争ものなんだけど、軍人たちの名前が「ミツコシ」とか「ダイエー」とか「ソゴウ」とか「イセ」とか「ドンキ・ホテ」とか「ナナエ(通称セブン)」とか、思いっきり流通企業な名前。そんな彼らが「フケーキ軍」に立ち向かうという話。まぁ流通業界の関係性をそんな軍人たちの関係性に当てはめて描いてるわけ。それはそれでアイデアとして面白いんだけど、いまひとつ食い足りない感じ。もうひといき踏み込んでほしいというか、もっと勝手な解釈や毒があってもいいんじゃないかな、と思ったりした。ただ劇団としては別の路線を開拓して一歩前に進もうとしてるのが感じられて、それはとてもすばらしいことだと思う。次回に期待。



Date:2001.02.03.
▼ ラーメンズ単独ライブ「椿」を見た。いやもう傑作。すごかったなぁ、「日本語教室」とか中華料理ネタ・一年中決闘しているサムライ・釣りネタの三部作とか。「日本語教室」には大爆笑したし、後者のネタにはあまりの巧さに「おおぉ!」と感心。ていうかカーテンコールでも本人たち言ってたけど、もう落語家のような巧さね。単純に「笑える」っていうんじゃなく、「うまいっ、座布団一枚っ!」的な巧さ。いや座布団一枚じゃ全然足りないんだけどさ。今まで私が見た中ではベストライブだなぁ。ビデオ出たら絶対に買うよ、もう。終演後もしばらく興奮さめやらず、一緒に見ていたM嬢と「すごかったねー面白かったねー」を連呼して帰ったのでした。大満足。



Date:2001.02.01.
▼ innerchild「PANGEA」を見た。いや、面白かった。正直、いままでのinnerchildって「やりたい方向性はわかるんだけど、テーマに対する見せ方と役者の技量が追いついてない」って感じだったんですが。でも今回はよかった。内容は多重人格の少女の治療の過程を表現したモノというか、それぞれの人格を役者が演じるという非常にシンプルなもの。まぁ言ってみればビリーミリガンな話。ただ次第に過去のトラウマを浮かび上がらせたりそれぞれを統合させていったりという見せ方が今回はしっかりしていた。役者もみんな良かったし。なんつっても主演のナイロン100℃の新谷真弓嬢の素晴らしさときたら。阿修羅城の時といい客演することでどんどんイイ面が引き出されてるような。拙者ムニエルの寺部くんとかも上手い使われ方してたしなぁ。動物電気の辻脩人くんがいつも通りなのは笑ったけど。なんでこんな話なのに全身タイツなの……。ラストのセリフ「先生のこと、好きだったな……」にもちょっとじぃんと来てしまいました。ああ、そうだったんだ、それで……なんてね。ちょっと感動してしまいましたわ。でもまぁ内容が内容だけに、精神世界系の話が苦手な人にはアレかもしれないけれど。