ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

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もっと昔のヤツ
reviews


Date:2001.3.31.
▼ ひげ太夫「猛者蒸し」観劇。初見なんだけど、なかなか面白かった。演技それ自体は素人っぽい気もしたけれど、それがだんだんいい味に見えてくる。ピスタチオのパワーマイムを彷彿とさせるんだけどもっとチープでムリヤリなパフォーマンスで客席の笑いを誘ってる。それにしても役者さんたちはよく動く。あれだけ動いて息が上がらないのはスゴイ。なんというか、「作品」とかじゃなく「出し物」と銘打ってるのが妙に合う。ヘタに演技とか上達せずに、ずっとこの規模の公演を地味に打っていて欲しいなぁと思わせる劇団だった。時々ふらりと訪れるといつも同じことやってる、そんな愛すべき劇団でいて欲しいと思ったりして。



Date:2001.3.28.
▼ 新感線「野獣郎見参」二回目の観劇。前回より席がセンター寄りなので比較的音響も良く台詞もはっきり聞き取れたな。さすがに幕が開いて2週間以上立つせいか、初日と比べたらかなり話がスムーズに転がっていたなぁ。複雑に絡み合った人間模様やそれぞれの業もちゃんと伝わってきたような。堤氏の野獣郎もバカ度が上がった気がするし。うんうん、いい芝居に仕上がってるなぁなんて思ったりして。古田蛮獄の豹変シーンなんて何度見ても息止めて見ちゃうもんなぁ。あと前田美波里がイイ! いよっ、美波里! と声をかけたくなるようなかっちょよさ。イバラキのオバちゃん、素敵です。

それにしても、もう、私にとってはこの芝居って堤VS古田の立ち回りに尽きます。かっこいいのなんのって……これ見ちゃったらこれ以上の殺陣には一生出会えないんじゃないかくらい思っちゃいますわ。マジで。



Date:2001.3.27.
▼ EHHEライブ@ON AIR WESTへ。こんなところであのエッヘがライブをやるようになるなんて……うーん,不思議。毎度の映画パロディ,エッヘ版「バトルロワイアル」に始まって、アンパンマンならぬ「パイパンマン」などいつものよーに小学生男子的エロ思考回路で作られたしょーもないネタが並ぶ。ラストはいつもの「サーイクリングサーイクリング♪」のショートコント集。やっぱコレが一番好きだなぁ。オチを言ったのに誰も笑わない一瞬の真空状態……あの瞬間にオイラは一番グッときますね。これがエッヘの一番の魅力なんじゃないかと。某誌の編集さんが「エッヘは空回りしてこそエッヘ」と言ってましたが、ホント名言。彼らは下手に巧くなったりカッコイイ集団とかにならないで欲しいなぁ。いつまでも観客を失笑させるようなくっだらないコントを作り続けて欲しいものだと思います。はい。



Date:2001.3.25.
▼ 昨日に引き続き三鷹へ。拙者ムニエルの「INA-GIG」を見に。役者の伊奈くんが東大大学院を卒業してシャープに就職するため拙者ムニエルを引退するゆえの「卒業公演」だとか。阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史・猫のホテルの千葉雅子・猫ニャーのブルースカイ・カムカムミニキーナの松村武といういまや小劇場界の人気作家たちが伊奈くんのために短編を書き下ろすというなんとも贅沢な企画。阿佐スパの長塚&中山&伊達や猫ホテの面々、動物電気のコバケン&辻くんなど豪華なゲスト陣が登場し、たっぷり4時間以上(!)に渡って繰り広げられた諸々の企画。もしかして「KING&QUEEN」よりも面白かったんじゃなかろうか……伊奈くんは幸せモノだね。帰り際に伊奈くんの手作りクッキーとギャグがお客さん全員に配られていたけれど、私がもらったヤツは「ゼビウスの輪」でした。そんなん15年前くらいにゲーマーだった人間じゃないと笑えないのでは……。



Date:2001.3.24.
▼ 毛皮族「ボーリング物語」を見に行く。誰かの夢か妄想をそのまま具現化したような、脈絡のない展開の物語。どっか鈴木清順っぽいデタラメ感。なんというか、いい意味で変な劇団だ。もっとも、見る人が見たら「わけわからん」の一言で片づけられてしまう世界観でもあるのだけど。20代前半のまだ若い子たちがやってるにも関わらず、出てくる曲や単語などのアイテムがやたら古い(70〜80年代)なのも気になる。ただ前回の旗揚げ公演のほうが、作家の業の深さは感じたような気がした。前回はひとつあたま飛び抜けたセンスを持つ作家のやりたいことに、劇団員が振り回されてる感じがなんとなくして、そこがある意味面白かったのだけど。今回は良くも悪くも劇団員が作家の世界観を多少理解して追いついてきた感じがした。まだまだ発展途上というところかな。まぁでも作家の江本純子さんは多分才能のある人だと思う。あと劇場内が暑いのと酸素が薄いので倒れそうになった。とほほ。



Date:2001.3.24.
▼ 拙者ムニエル「KING&QUEEN」を見に三鷹まで。ストーリーはなく、男女それぞれのチームに別れてのコント集といった内容。まぁ本公演というよりは企画モノっぽい感じ。うーん、それにしても今回はちょっといまいちかなぁ。全体的にネタがあまり作り込まれてない気がする。小手くんのキャラでなんとか保たせていたという印象が。「演劇の限界に挑戦」ネタは面白かったけど。中でも立花兄弟が。でももう演劇でマトリックスやるのはいいよー,見飽きたよー。猫ニャーも新感線もエッヘもやりつくしてるもんなぁ。他にもいろんなところで見た気がするし。うーん、次の本多劇場公演に期待しましょう。



Date:2001.3.21.
▼ 大人計画「エロスの果て」を見に行く。もうすでにいろんな人から感想を聞いてしまっていたのでだいたい想像はついていたが、まぁ期待以上でもなく期待以下でもなく、という感じだった。確かにセックスがテーマだったりはするのだけど、話はずいぶんと見やすいものになっていたし、以前のように見ていて抵抗があるようなブラックな部分は薄れているような気もした。なんつーか、むしろウエルメイドなのだ。面白いんだけど、昔の大人計画とは違う面白さというか……。この作品で大人計画を初めて見た人が、割と期待はずれというか拍子抜けといった印象を受けてるみたいなんだけど、それもそうだろうなーと思ったり思わなかったり。

思うに、いわゆる「エロでグロで放送禁止用語が飛び交って猥雑で過剰で」っていう大人計画ワールドは、「ふくすけ」の再演あたりでいったん総括されてしまったんじゃなかろうか。そのへんまでを大人計画第一期の総集編とするならば、「キレイ」以降は大人計画第二期って気がする、個人的には。「エロでグロで放送禁止用語が飛び交って猥雑で過剰で」っていうのはもういいじゃん、と、あえて違うことをやってるような気がするんだな。脚本の内容もそうなんだけど、それ以上に大きな要因の一つは「役者がずいぶんと巧くなってしまった」ことにあるような気がする。以前の大人計画の魅力ってのは「役者らしくない役者たちが過剰な設定を演じている」というところにあった気がするのだ。こういっちゃなんだが技術的にはあまり巧くない役者たちがとんでもない設定を演じることによって生じる異常さとか危なっかしさとか不安定さとか奇形感とか、そういったものが松尾スズキ脚本の猥雑さや過剰さをさらに相乗効果でふくらましていたような気がするのだ。感覚的にスムーズに受け入れることを拒否する抵抗感や違和感は、確実にあの「舞台役者らしくない人々」の佇まいから生まれていたような気がする。

それがいまやドラマやら客演やらでみんなすっかり演技が達者になってしまったもんだから、役者の立ち姿にも違和感がないんだな。今やそういった「佇まいの違和感」を感じるのは荒川良々氏だけになってしまったし(彼の妙な存在感はイイっすね)。もうほとんどの役者がどんな異常な設定もこなせるようになってしまったし、今まではスライドで処理していた説明も役者のモノローグでこなせるようになってきたし。そんなこんながある種洗練されてきた(?)松尾スズキ脚本とあいまって、今回はなんとも「演劇っぽくて見やすい」舞台になっていたような気がするのだ。それはそれで劇団として成熟していってるのだとは思うのだけど、やっぱり多少の物足りなさもないわけじゃない。まぁないものねだりといったらそれまでなんだけど。んー。そんな微妙な感想を残す公演でございました。



Date:2001.3.20.
▼ 動物電気「運べ 重い物を 北へ」を見にスズナリへ。良くも悪くもワンパターンな内容。オープニングの本編とは関係ないコント、コバケンに必ず落ちてくるでっかいタライ(ドリフ風)、辻くんの生まれたての子鹿のような動き、終盤のコバケン・ワンマンショー、ゴムの一端をくわえさせてもう一端を思いっきりひっぱって放して……もうすっかりそんな展開がお決まりになってきた感じ。それはそれで安心して見ていられるしもちろん笑えるのだけど、時々は新しいこともしないとね。定番が8割あってもいいんだけど、2割は新しいこともやってみて欲しいなと思わないでもない。でもまぁ辻くんやコバケンや政岡くんをみるだけでつい目尻が下がってしまう私には、十分楽しめる内容でありました。



Date:2001.3.18.
▼ グローブ座フェスティバルの水と油「不時着」を見に行く。初めて見たのだけど面白かった。一人の男がさまざまな不条理な空間に翻弄されるサマをパントマイムで演じるという感じかな。ユーモラスでシニカルでシンプル。グローブ座の空間に負けない落ち着きと風格さえ感じたり。終盤、エッシャーのだまし絵のような部屋とその中で戸惑う男をスピーディかつ立体的に様々なカメラワークから見せるようなシーンがあって、それにはとっても感心した。思わず「おぉ!」と心の中で喝采したりして。次回作が楽しみです。

▼夜、つめきり「ステッチ」を見に中野へ。前回は女の子らしい自意識や感傷とナンセンスな笑いを絶妙のバランスでミックスしていて、とても面白い公演を見せてくれていたのだけど。今回はややその感傷的な部分が前面に出てしまったような。いくつか面白いパートもあったのだけど、全体としてはちょっと残念な感じ。まぁ次回に期待ということで。



Date:2001.3.12.
▼ 行って来ましたよ、新感線「野獣郎見参」の初日……。なんというかもう、堤真一&古田新太のカッコ良さに尽きます。はぁ(ため息)。まぁさすがに初日だけあってまだ全体的にぎこちない感じは否めず、前半は「うーん、ゲネプロ見てるみたーい」なんて思ったりもしたのですが。堤&古田が同時に別の場所で立ち回ってる時なんて「あぁっどっちを見たらいいのだっっっ」なんて思って目が泳いでしまったりして。「もったいないから一人一人動いてっっっ」とか心の中で叫んでたり(アホや>自分)。はー。満足満足。

幸か不幸か、初演も見てはいるもののあの異臭騒ぎに巻き込まれたせいで、どんな芝居だったかうろ覚えだったんですな。なのであまり「初演のほうが良かった!」とか言うこともないんですけれども。ただ印象として違う部分がいくつか。まず主演の野獣郎、圧倒的に堤野獣郎はかっこいいのだが、正直キメ台詞の「女は犯す男は殺す、金に汚く己に甘く」な感じが全然しないのだ。このキメ台詞だけはどうも橋本さとし野獣郎のほうが似合ってたような気がするんだな。いい意味でバカっぽさがでていたし。堤さんはどうも「ホントは賢いんだけどバカで女好きなふりをしているだけ」に見えてしまうというか、どうも卑しさとか野蛮さとかそういうのに欠けるような気がするんだよなぁ……冒頭のふたりを金の枚数で助けるかどうか決めるシーンも、「金に汚い」というよりはむしろ、その駆け引きを楽しんでるだけで何だかんだ言って助けるんでしょ、みたいな空気だったような気がするし。まぁもちろんそれはそれで役の解釈としてアリだと思うのだけど。どっちかっつーと「髑髏城」の捨之介に近いモノがあるというか。ダーティなヒーローというより、フツーにヒーローという印象でした。

まぁまた後日見に行きますので、細かい感想はそのときにでも。



Date:2001.3.10.
▼ ラブリーヨーヨー「バタフライ」を見に行く。高校の教室を舞台にしたヤンキー4人と教師の物語。最初は反抗していた生徒達も次第に教師に心を開き……なんていうありがちーな話を、それぞれのキャラをたててコントっぽく展開していく感じかな。昨日初日を見た人が「ダメ! 全然つまんないー!」といって嘆いていたのであまり期待しないで見に行ったんだけど。前半は結構笑えて面白かったのだが、やはり後半に失速。やっぱりちょっと準備不足だったのかな。多分楽日とかに見れば面白かったんじゃないだろうかと思わせる内容。しかしラスト、立てこもった教室に機動隊って……それってなんか「ジョビジョバ大ピンチ」じゃん! とか思ってしまったのはワタシだけ?



Date:2001.3.6.
▼ チャリT企画「総集編」を見に行く。番外公演ということで、いままでにやった公演の名シーンを抜粋して上演という形式,らしい。少年社中や東京オレンジをネタにしている部分もあり、あまり外部の客に見せるためにはやってないんだろうなぁとか思ったりもする。内輪ウケで満足なのかな。広末涼子をやたらネタにするあたりもなんとなく好きじゃない。同じ大学にいるんだからさぁ……。いくら有名人とはいえ同級生に対して、可哀想だと思わないのかなぁ。全体的に笑いのセンスも私好みではないし、劇研を出てプロの劇団としてやっていこうという志の高さも感じなかった。唯一、喫茶店で男2人&女1人で言い合いをするシーンは面白かったけど。あの女優さんは良かったな。



Date:2001.3.5.
▼ 「ラ・テラス」を見に行く。同棲しているカップルの部屋が舞台。男に向かって突然「出ていく」と告げる女、しかも一人では家賃を払えないだろうから既に不動産屋にも連絡済み……ということで、不動産屋は次々と部屋の内見に希望者をつれてきて……といった話。もう初日あけて7ステージ目のハズなのに、セリフを噛んだり間違えたりしている部分があるのが気になる。というか、きちんと役作りがなされていないのか、感情の流れや登場人物の関係性が自然な感じがしない。役者の稽古不足なのか、演出家のツメの甘さなのか,その両方なのかはわからないけれど、あまり面白い舞台とはいえなかった。キャストはいいハズなのになぁ。これで7500円はちょっと高すぎる。



Date:2001.3.4.
▼ 今週は体調が悪かったのでかろうじて阿佐ヶ谷スパイダースとMONOだけ見た。猫のホテルも見たかったけれど三鷹があまりに遠くて諦める。

▼そんなわけで阿佐スパの「ライヒ」。個人的には前作の「イヌの日」の方が好きだったけれど、着実に長塚君の本が成長してるのを感じる。物語は「フォーク禁止/テクノ推奨」とかよくわからない体制のファシズムな社会で,イルカを買っている魚屋の家に反体制運動をしている女の子をかくまって,その周辺の人々が色々絡んでくるといった内容(すげえ適当な内容だな)。まぁ一種の群像劇かなぁ。あれだけの大人数をそれぞれのキャラをちゃんと立てて動かしてるというのには素直に感心した。ただ作品全体でいうとどうしても東京グローブ座というのが特殊な劇場だけに、空間に負けちゃってる感じは否めなかったけれど。この作品もスズナリあたりでやってたらきっと違う空気になってたんじゃないかと思ったり思わなかったり。それにしてもこの芝居における中山祐一朗氏は素晴らしかった。イルカやシャチをかわいがる彼の姿はなんとも可愛らしかったですわ。もちろん他の役者もみな良かったけどね。制服ふぇちの私にはなんとも嬉しい舞台だったし。まぁでもねぇ、上演時間がちょっと長いです。せめてもうすこし短ければ。

▼そんでもってMONO「何もしない冬」。こちらは宝くじに当たったお金で思いつきのようにサーカスを立ち上げた一座の物語。当然みんな素人なので興行はうまくいかず、ただいたずらに時間は過ぎて……といった内容。いままで見たMONOの作品に比べるとややシニカルな気もしたなぁ。「あぁ、いるいる、こうゆう人」という人物描写がとても丁寧。まぁまぁ面白かった。個人的には前作や前々作のほうが好きではあったけど。しかし腰痛持ちにスズナリのベンチシートはこたえる……