ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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もっと昔のヤツ
reviews

Date:2001.10.31.
▼泣きながら仕事を終わらせて、平成中村座「義経千本桜 忠信編」公開舞台稽古見学(記者会見には間に合わなかった、残念)。道行の場の前に川連法眼館の場を上演。いちおう「通し稽古」とはゆうものの、全体的にまだぎこちない感じで立ち位置や動きなどをひとつひとつ詰めながら通している感じ。作品として観ることはできないものの、いろいろと貴重な光景を見ることができた。若手の動きにダメ出しをする勘九郎さんとか、静御前の姿のまま男声でしゃべってる福助さんとか(お嬢吉三を思い出すなぁ♪)、素顔の芝のぶ丈とか(キャー!)、道行の場の場で何度も亀蔵さんにフリスビーみたいに笠を投げる練習をする勘九郎さんとか。それに、なんといっても印象に残ったのは獅童さん。自分の出番が終わったあと、素顔に戻って客席に降りてきていて、柱のかげから勘九郎さんの演じる狐忠信を食い入るようにじっと見ているのだな。試演会でこの役をやるらしいので研究してるんだと思うのだけど。時々勘九郎さんの動きに併せて手や首を動かしていたり、口元を手で押さえてじっと考え込むように見ていたり、その真剣な眼差しにちょっと感動してしまったのだ。あぁ、歌舞伎役者ってみんなこうやって勉強してるんだろうなぁ、なんて思ったりして。遠いけどわざわざ見に来て良かったなぁ。……というか、こういうマニアックな部分に喜びを感じるようになったら、だいぶ歌舞伎ファンの道に片足つっこんでる気がする。危険。

この公開稽古の時にやっていたラストシーン(悪僧たちが踏み込んできて、忠信と立ち回る場面)は、なぜか本番ではカットされていた。悪僧は2階席からロープをつたって降りてくるのだが、これがなんともぎこちなくてあやうい感じではあったけど。とくに悪僧のひとりが壁にさしてある桜の枝を折っていたし。しかも1階にたどり着く前に落ちそうだったし。なんか本番ではやれない理由があったのかな。



Date:2001.10.28.
▼はえぎわ「愛撫、涙ながら」観劇。うーん、正直期待はずれ。いままでの作品を見ていた人に聴いたら、「今回はいまいち」という意見が多かったので、まぁ、あまり成功ではなかったのでしょう。なんか、親と村人たちを殺した娘とか脳性マヒっぽい娘とか、タブー感満載にしようとしてるんだろうけど、なんかどっかで観たことあるようなエピソードばかりなのでぜんぜん猥雑な感じも引くような感じもなく。ただひたすら長いだけの2時間半でした。がっかり。いつもはもっと面白いらしいんだけどなぁ。



Date:2001.10.24.
▼大人計画ウーマンリブ「キラークイーン666」観劇。白井貴子のコンサートのチケットを手に入れて、必至の思いで上京しようとする阿部サダヲとその仲間たちと、一方で峯村リエ演じる変な白井貴子にてんてこまいな目に遭う宮藤官九郎とか、そんな話が交錯しつつ進む物語。なんかもう、久々に笑った。腹をかかえて笑いました。結構この公演に関しては賛否両論みたいなんだけど、私の中では大絶賛。もうほんと大満足でした。なんか、グループ魂の時の「バーバレラ」を思い出すようなロック・ミュージカルだったなぁ。もちろんアレにくらべると数段よくできてると思うのだけど。この公演をみた後3日間くらいは白井貴子の「チャンス」と「マーガレット」が頭から離れなくて、会社で同僚と「♪チャンス、チャンス、チャンス(手拍子)」などと振り付きで歌っておりました(←アホや)。ほんとくだらないネタ満載で、破綻してるようにみせかけてきっちり作っていて、ほんと楽しかったなぁ。「私はあなたの心の中の白井貴子です。そしてこれはあなたの心の中のローディーです(B'zのTシャツ)」(白井)とか、「おかぁさーーーん、おかぁさんの提供です」(皆川)とか、平井堅を歌う右近健一とか、なんか他にも山ほど笑ったところあるんだけどなぁ。ああ、戯曲が欲しい。もう一回観たい。シアターTVでやってくんないかなぁ。もー宮藤さんバンザイ! そういえばネットの書き込みのところで「役者が放し飼い」っていうセリフがあったけど、ごめんなさい、わたしもそれ何度か書いた記憶が……。



Date:2001.10.21.
▼博多座エリザベート山口版&内野版日帰りで観劇。感想は後日。



Date:2001.10.19.
▼ニッキーズ・パビリオン観劇。うーん、正直、「普段は接点の少ない異色の顔ぶれ」による公演の悪いところだけが出てしまったのかなあ、と思ってしまった。いちおうなんとなく繋がったコントのオムニバスではあるのだけど(ある意味シティボーイズ的)、ムリにそういう流れをつくらずに設定を自由にして単なるコント集を作ったほうが良かったんじゃないだろうか。あんまりその流れがうまく機能してないんだもの。大好きなラーメンズのふたりはそれなりにうまく笑いは取っていたけれど、普段のライブとは比べ物にならないし。加藤啓@拙者ムニエルも、ふだんはボケキャラなのにムリして松尾貴史にぎこちないツッコミを入れていたりするから、なんだかかわいそうか気分になってしまった。そんな中で、この手の舞台ではもっとも不利であろうと思われたサモアリのメンバーが、なぜか一番面白かったのは意外だった。ふだんゆるゆるのアドリブやってくるくせに、なんだかんだで小松座長とか演技うまいしなぁ。松尾貴史さんは、本当はもっと面白いと思うんだけどなぁ、今回はぜんぜんいいと思えなかった。残念。



Date:2001.10.18.
▼みうらじゅん&いとうせいこう「ザ・スライドショー7」取材。ふたりはホント漫才のボケとツッコミみたいにどんどん話をすすめていっちゃうので、なんだかもうインタビュアー要らずな取材。ライターさんも切り込むタイミングを一生懸命見計らっていたようだった。ホントにあのふたりのお話は面白いなぁ。あぁ笑った笑った。



Date:2001.10.17.
▼遊◎機械/全自動シアター「ラヴィータ」観劇。まぁ昔の脚本を3度目の上演なので、やっぱり自分探しとか80年代演劇の匂いが色濃い気はする。よく出来てはいるし、こういうお話が好きな人にはたまらないんだろうけどね。死を目前にした芸術家のまえに、家族や友人や愛人など身近な人が現れて彼を責め立て……でもラストではそんな彼を受け入れる、といった内容なんだけども、なんつーか、自己啓発セミナーのヤリ口みたいな話だなぁ、なんて思ってしまったりして。ってことは、やっぱり物語に感情移入して観ると癒されたりするんだろうなぁ。



Date:2001.10.16.
▼「東亜悲恋」観劇。日本の青年(井ノ原快彦)と韓国の通訳の女の子(シュー)の恋と、その青年が高校生だった頃の在日の少女(シュー二役)の恋愛が、交錯しながら展開する物語。まぁ、テーマに対する踏み込みが浅いとはいえ、脚本そのものは悪くないと思う。いのっちを見てきゃーきゃー言いにきたジャニーズファンの女の子たちにこのテーマをつきつけるのは結構冒険だろうと思ったけれど、客がひかない程度に、かつ問題提起をするといううまい位置に落とし所をみつけていたんじゃなかろうか。ただ、演出はまぁ「あーRUP演劇だなぁ」って感じではあったけれど。特に、企画書にはしっかり「少女はレイプされてそのショックで自殺した」といったことが書かれていたのだけど、そのレイプシーンは、男がバットで殴って"襲われた"とだけ表現されるような生ヌルいものになっていたし。しかもラストで実はその少女も生きていたなんてオチになってるし。多分、演出家の判断だったんじゃないかなぁとは思うけど、こういう生ヌルい演出しちゃぁせっかくの作品が台無しなんじゃないかなぁ。いいんだけど。このシューの兄でいのっちの親友役を演じたジャニーズJr.の横山裕くんが非常にいい演技をしていたのが印象的。まあ役柄自体がおいしいっていうのもあるんだけど、はっきりいっていのっちより光ってたと思ったりして。



Date:2001.10.15.
▼阿佐ヶ谷スパイダース稽古場にて長塚圭史氏取材。うちの取材以外にもシアターTVの取材なんかもはいっていて、けっこう稽古時間を割いてしまったらしい……スミマセン。なんか他の日も結構他の媒体の取材がはいっていたらしく、自分のところも取材しておいて何だが「そんなに取材うけまくって大丈夫かなぁ」なんて心配になってしまった。まぁ、注目されてるのは良いことなんだけどね。この日、撮影があることをすっかり忘れていたらしい伊達氏はめちゃめちゃ普段着&サンダルで来ていたようだ。で、長塚氏によると、今回はかなりディープな作品になるとか。あと、中山祐一朗氏の役柄を聞いたらひとこと「キチガイ」って。そんなの紙面に書けないんだから勘弁してくださいな……。



Date:2001.10.14.
▼歌舞伎座、昼の部と夜の部を観劇。昼の部、本当は次の週に3階席からみるつもりだったけど、芝のぶさんがずいぶん活躍するというし、福助さんや仁左さまが出演するとあってはもっと近くでみたい気持ちがうずうず。結局、前日に電話して1階の10列目が空いたというので昼夜とハシゴするハメに……。歌舞伎役者にハマると貧乏になるっていうのは真実だわ(涙)。

さてまずは「おちくぼ物語」から。継母と義姉のイジメにあう姫がカッコイイ少将に見初められて幸せになるという、そのまんまシンデレラな物語。単純に楽しいお話。しかし、仕返しとはいえ少将が、姉をだましてムダに鼻のでかい明らかに醜男とムリヤリ契らせるあたりはどーなんだろうなー。勧善懲悪というにはちょっと残酷すぎやしないだろうか、などと女の立場としては思ってしまうけど。姫が終盤酒乱になるあたりでは、福助さんにもちっとはじけて欲しかった気もするなぁ、なにせ研辰のあのはしゃぎっぷりを見てるだけに。もうちょっと派手に暴れてくれると嬉しかった。少将役の新之助氏、キザだけどやっぱキレイ。声がもうちょっと通るといいんだけど。あと注目はなんつっても芝のぶさん。世話焼き女房っぷりが似合いまくり。大活躍で嬉しいなぁ♪

絵本太功記は、ごめんなさい、おやすみタイムでした。疲れていたのです。そんでもってコーヒーでしっかり目覚ましして(ぉぃ)「吉田屋」へ。若旦那の伊左衛門を演じた仁左衛門さん、オープニングからいきなり美しいったら! 笠をかぶっていて顔が見えないにもかかわらず、あの品のあるなめらかな手の動きにそれだけでやられてしまいました。くうぅ、福助さんも芝のぶさんも新之助さんも美しかったけど、仁左さまは別格ね、別格! 身のこなしがぜんぜん違うんだもの。はー、ため息。夕霧役の玉三郎さんももちろんキレイなんだけど、もう視線は仁左さまに奪われっぱなし。孫がいる年には見えないなぁ。うっとり。

▼さて夜の部。こんどはおとなしく安い3階席から観劇。「相生獅子」は福助さんが出てるというのに、後見で芝のぶさんが出るというのでそっちが気になってしょうがない。うーん、なんか違う顔に見えるんだが、別人だったのか? そう思ってしまうくらいに男顔だったのだが。それから「伽羅先代萩」。見せ場という政岡(玉三郎)の飯炊きのシーン、ごめんなさい、眠かった……何度起きても同じ構図で飯炊いてるし。もうこの頃には8日間12本観劇の疲れがどっと出てあまり集中できなくなっておりました。はぁ、もったいない。

あとさすがに一日歌舞伎座詰めだったので、いろいろ食べてきました。昼は3階そば屋のてんぷらそば。うーん、まぁ、普通。店員さんの扱いが結構ぞんざいなので、そういう意味では値段の割にあわない感じ。夜は3階のカレー屋へ。まぁ、これもセルフサービスでフツーのカレーなので700円は高い気もしたけれど、店員さんがこちらは逆に丁寧なので、まあいいかと思ったり。あと合間のおやつに栗大福5個入り400円を購入。さすがに全部は食べられなかったけど。これは期間限定だったみたい。まぁ普通においしいのだけど、個人的には定番の焼き豆大福のほうが香ばしくて好きだなぁ。



Date:2001.10.13.
▼劇団四季「異国の丘」プレビュー公演を見に行く。それにしても劇場につくや四季スタッフ総出のお出迎え、観客というよりハイヤーで次々と乗り付ける来賓たちの姿にギョッとする。なんかもう場違いな気分……。まぁ、いいんだけど。で、本編。第二次世界大戦中、日本の総理大臣の息子と蒋介石の親族の娘が恋に落ちて……というあらすじからして、「動乱の時代に翻弄された悲劇のラブロマンス」みたいな、まぁロミオとジュリエット的な内容を想像していたのだけど。それとシベリアに抑留された日本人兵士たちの悲劇が主な軸になっていたりするから、ちょっとテーマが散漫な印象。もともと原作にはもっと別の要素もあったのを削ってここまでにしたというのだけど、それならいっそどっちかに絞った方がよかったんじゃなかろうか。個人的には「悲劇の恋」中心に見てみたかっただけに、「脚本を森川久美に書かせろよ!」などと心の中で叫んだりした。ああ、「南京路に花吹雪」は名作だったなぁ。

まぁひとことでいって地味ーで暗ーいミュージカルだった。身動きもせずに軍歌のような暗ーいメロディを歌う日本人兵士たち……ああ、暗い。暗すぎる。そして地味すぎる。いや、別にロシア人に対して反乱を企ててみんなで立ち上がり大きな旗をぶんぶん振るとか、そういうミュージカルにありがちな展開はしなくていいのだけど。でもなぁ……。悲劇なら悲劇で、もっとニナガワさん的に派手な悲劇にするとかなぁ。うーん。全体的にツッコミどころは少ないながらも、前半の最後に石丸&保坂で歌う愛のデュエットのあまりにあんまりな演出には思わず失笑。

良くも悪くも戦争というテーマに真摯なだけに、若い世代にはウケないかも。前述の中曽根氏や福田氏も「若い人にも見て欲しい」などと言っていたから、「そうか戦争を知ってる世代に向けて作られたミュージカルなのか」などと後で思ったりもした。もう私らの世代になると、戦争は歴史背景として二人の恋を妨げる障壁くらいの扱いにしてもらわないとのめり込んで見ることはできないんだよね。ある種のロマンチシズムにまで昇華してくれないと。どうにもこうにもこの作品は、マジメすぎるし、地味だし、散漫だし、なぁ……。

ちなみに終演後に大々的にオープニングパーティーがあったりしたのだけど、中曽根元首相や福田官房長官が挨拶するなど、なんとも政治色の強いものだったりして。。おいしそうな料理も用意されていたけど、中曽根さんの挨拶が長すぎて手を付けるヒマもなくアゴラへ向かうハメになりましたとさ。くっそう。それにしても中曽根さん、もうバーコードじゃなくて糸くず状態だったなぁ。歳とったなぁ。

▼五反田団を見に行く。就職する気のないモラトリアム男と会社員の女が同棲している部屋へ、住むとこすらないダメ男が転がり込んできて……といった設定の会話劇。ものすごいリアリティのある設定と脚本でありながら、結構笑わせるやりとりが楽しい。前作よりも面白かったかな。まぁでもここもある種の「日常を切り取った静かな演劇」の一派ではある。でもなんか、かっちり作り込んだ会話とうらはらに、チラシとかDMとかチケットとか舞台美術とか、すみからすみまでやる気がなさそうなそのギャップが、一番面白かったりはするのだけど。



Date:2001.10.12.
▼THE SHAMPOO HAT「蠅男」を見に行く。イライラと不快感を募らせるような演出は多分意図しているところなのだろうな。そういうところは巧いなぁと思うのだけど。でも思わせぶりで答えをはっきりと明示しない演出に、別の意味でちょっとイライラ。観客の想像にゆだねてもいいとは思うけど、もうちょっと見せてくれないとなぁ。黒沢清の映画とかでもそうなんだけど、こういうのって見たときの精神状態によって評価が大きく左右される。ちゃんと想像力でいろんな部分に勝手に答えを当てはめられるほど頭がクリアになってる時は楽しめると思うのだけど、考えることを放棄した疲れた状態で見ると「わかんねーよ!」で終わってしまう。あと、たった一人登場する女性がもし扉の向こうで男性陣にレイプされまくっていたのだとしたら、あの表情で出てくるのはどう考えても納得がいかないんだがなぁ……



Date:2001.10.11.
▼三谷幸喜の新作「バッドニュース☆グッドタイミング」を見に行く。まぁネタバレになってもアレなので詳しいことは書かないが、期待を裏切らない程度に面白かった。前半はやっぱり設定や展開にやや無理が感じられるのだけど、芝居がうまく転がり始めると後半はその無理も気にならなくなっていく。特に前半の八嶋智人氏のキャラにちょっと無理が感じられるんだよなぁ。設定と状況にいいように扱われてる感じが。そのへんのキャラクターが作り込まれて流れがスムーズになれば、最初から素直に楽しめるようになっていくかも。つか、伊東四朗氏が可愛すぎて反則! 角野卓造もショックを受けてるところとか見ると背中だけで切なくなっちゃうあたり、巧いなぁと思ったりして。笑いすぎてセリフが聞き取れないとかいうところもなく、笑いの量もうまいこと調整されてるなぁと思ったりして。「抱腹絶倒」というところまでは行かないけれど、疲れない程度にほどよく笑える気持ちよいコメディという感じでした。



Date:2001.10.10.
▼ONEOR8を見に行く。初日なのにきっちり稽古されてるよなぁ。誰も噛まないし。前回も思ったけど、かなりストイックに稽古してる感じがする。ベテラン俳優を客演に招くあたりも、若い劇団にしては志の高さを感じるし。ただ、過去2本みたところではごく普通の日常に起こるほんのちょっとした些細なドラマを切り取ってみせるという感じで、脚本や作風に強い個性が見いだせなかったりもする。いわゆる「静かな演劇」の一派にしか見えないんだな。でも、役者の味で勝負できるようになったらそれはそれで面白いかも。今回も伯母さん役の女性はとても面白かったしなぁ。今もある程度実力はあると思うのだけど、まだまだ成長の余地はあるんだろうな。今後に期待。



Date:2001.10.09.
▼劇団本谷有紀子「ファイナル・ファンタジー」を見に行く。この劇団はいままでいろんなところからウワサは聞いてはいたものの、初見。地下監禁モノという意味では阿佐ヶ谷スパイダースの「イヌの日」を彷彿とさせる。ある日とつぜん理不尽に監禁された女たちや、閉じこめた側の男女が繰り広げるあれやこれやといったドラマ。まぁ、まだまだ若い女性が3作目に書いた作品にしては、ちゃんと作り込んでるし、よく出来てると思う。ただなんかすでに結構騒がれちゃってるから、そういう意味では「ふーん、この程度か」と思わないでもない。あんまり騒がれすぎるのも問題だよなぁ。つーか、いろんなひとの話を聞く限り、ここまで男女できっぱり評価のわかれる劇団も珍しい。劇団といっても、それはイコール主宰者なわけで、本谷有紀子嬢に対する気持ちがそのまま評価に結びついているのだろうけれど。私もたぶん男だったら結構興味持つだろうなぁと思うんだけど。でも女としてはやっぱり、当日パンフにああいうこと書いちゃイケナイよなぁと思ったりするわけだ。……というか、彼女、自分が可愛いことを自覚してるのなら、あんなふうに自分を安売りしちゃいかんのじゃないだろうか。まだ世間的に認知されきってない時点で雑誌に顔を出したりしちゃいけないんじゃないだろうか……(つーか出したのがウチの媒体だけになんとも言えないのだが)。今の時点であれだけ書けるんだったら、もっと作品のみで勝負するべきであって、自分のキャラや顔を含めて売るようなマネしちゃダメだ、それは芸のない女の子が乳出すようなものだよぅ、なんて思ったりして。逆にタレントとして生きていきたいのだったら、女性に嫌われるようなキャラで売り出しちゃダメだ。フリでいいからもっと女に愛されるキャラで売り出さないと……。彼女、今のままでは、汚い大人たちにいいように消費されて椎名桜子のようにあっというまに消えてしまうだろうなぁ、なんて思ったりした。きっと賢い子なんだろうから、そんなに生き急がずにゆっくり自分の実力を育てたほうがいいんじゃなかろうか……などと、作品よりも彼女の生き様について思いをはせてしまう劇団でありました。



Date:2001.10.08.
▼昼、四季「ライオンキング」読者招待のバックステージツアーのお手伝い。まぁ自分でページつくるわけじゃないので、お手伝いという名目で便乗したにすぎないのだけど。久しぶりに見たら面白かったなぁ、ライオンキング。あとバックステージツアーはそれ以上に面白かった。さすがにプライドロックには上れなかったけど、プライドロックのある盆の上には乗ってぐるーーーっっと回してもらったりして。実際立って見ると、あの舞台って意外と狭いんだなぁと思った。もっと広く見えたんだけどね。舞台の袖にはみっしりといろんな小道具やパペットがおいてあったり、あの巨大な像に至っては置き場がなくて上に吊ってあったり、いろいろ見ることができて楽しかったなぁ。パペットを繕ってるところも見せてもらった。舞台上にいるときは表情豊かに元気いっぱいだったあのマペットたちも、舞台裏の間近で見ると結構くたびれていてびっくり。酷使されてるんだなー……。「パペットには名前をつけてあげましょう」「舞台が終わったらお疲れさまと声をかけてあげましょう」などと書かれた紙が貼ってあったりしたのも見かけた。舞台監督の方が案内してくれたのだが、オイラすっかりただの読者のように「このセットの裏に書いてある落書き(シンバとスカーがラストで対決する大道具の裏に、"前にもこんなことがあった"と書いてある)ってきっかけ台詞ですかー?」とか、「何組もフライングしてる時ってものすごい人数でワイヤーひっぱってるんですか?(あれ機械じゃなくて人力でやってるんだって)」とか質問しまくったりして。なんといっても舞台を観てる間ずっとムファサとスカーの面がどうやって動いているのか疑問だったのだけど、それが解決して良かった。あれは細い管の先のスイッチを手に仕込んでいて、スイッチを押すことで動かしているのだそうだ。いやはや楽しかったなぁ。

▼夜、その足でシベリア少女鉄道「栄光は君に輝く」を見にタイニイアリスへ。前半1時間はまるで「タッチ」のごとく青春野球ドラマかと思って結構眠かったのだが、その試合が実は紅白ものまね歌合戦だとだんだん解っていくあたりは壮絶に面白かった。いつものとおりワンアイデアといえばワンアイデアなのだけど、それを今までやったひとは他には多分いないし、あえてそんなくだらないことを1時間半かけて作るのがスゴイといえばスゴイ。落ちの付け方が壮絶にくだらないといえばくだらないのだけど、伏線の張り方とかに関して言うと、ある意味ラーメンズのコントとか落語とかみたいに「なるほど!」とヒザを打つような感じがある。次回作が楽しみだなぁ。



Date:2001.10.07.
▼泪目銀座「LOVER SOUL」を見に行く。当日券で最前列補助席に座ることに……しええ、役者が近すぎる。目が合っちゃうよ、妄想抜きで……。で、内容は、病院を舞台に患者・医者・看護婦が繰り広げるしみじみコメディ。トップスの狭い舞台に待合室と病室とナースステーションを共存させたムリヤリすぎる美術に最初ちょっと違和感。この手のセットならせめて本多くらいの広さがないと……なんて思ったり。いつもの福島作品に比べたらあざとさはやや薄れてる気がした。それは福島氏が癌患者だったと当日パンフに書いてあるのを読んでしまったせいかもしれないけど。まぁ、乗り越えてきた人に言われたら、生だの死だのという問題も重みが感じられなくもないし、ねぇ。演出的にやや気になるところが無きにしもあらずだったりはするけれど、基本的にはよく出来た話だったと思う。精神状態によってはこの手のコメディって鼻についたりもするのだけど、この日は精神状態を受け入れ態勢に整えて行ったので、割と素直に観られて良かった。なんつったって渡辺いっけいさんの巧さの前には、ねぇ。いっけいさんと看護婦さん役の女優さんが、同時にホンモノの涙をぽたぽたと落としはじめた時は、「役者ってスゴイ!」と、感動するのを通り越して感心してしまった。ホントに泣けるんだなー。すごいすごい。

▼夜、動物電気をみに三鷹へ。まぁ、いつもどおりといえばいつもどおりながら、ここ数作よりはまだちゃんと物語があって、それなりに面白かった。動物電気はこの1、2年、すっかり安定しちゃった感があるな。安心して観て入られるけど、ものすごい勢いで延びているともいいがたい。まぁこの程度の動員を保ってはいけるだろうけど、これ以上はのばせないかなぁとも思ったり。うーん。新人さんが少しずつ成長してはいるものの、高橋くんや姫野くんなどかつての常連が出てないのもちょっと気にはなる(高橋くんは第三舞台に出演してたから仕方ないんだろうけど)。まぁ好きな劇団のひとつではあるので、気長に応援していこうとは思うが。



Date:2001.10.05.
▼岩松了演出の「三人姉妹」を見に行く。舞台美術が凝っていて素敵。路地裏で浮 浪者たちが演じているという状況設定の中での「三人姉妹」だったそうなのだが ……ということを、実は後で聞いて初めて知ったのだった。そうか、衣裳がわざとぼろ ぼろにあつらえてあったのはそのせいだったのか……なんて、そんな感想を抱く くらいだからおいらにはこの作品を観る資格はなかったかもしれない。つーか、 そもそも三人姉妹を前にみたことないから、どんな話か全っ然知らないんだよね!(←開き直り) やっぱりこういうちょっとヒネった演出するチェーホフとかシェイクスピアとかって、 インテリじゃないと楽しめないんだろうなーとか思ったりする。まぁチェーホフ を見慣れていれば、それなりに面白かったんだろうけど……戯曲を知ってること が前提になってる上演形態は、やっぱり戯曲知らない人間にとっては眠たいだけ だなぁなんて思ったりした。いや、戯曲を知ってるものについてプレーンに演出 されると今度は「戯曲どおりすぎて退屈」とか文句いったりするんだろうけど(某四季のハムレットみたいに……)。 なんてことをうだうだと考えて舞台自体にあまり集中できないまま3時間がすぎ てしまいました。はぁ。

まぁでも、岩松さんってもっとシンプルに戯曲に忠実な演出する人っていうイメージがあったので、 こういう(ある意味ニナガワさん的な発想の)やり口というのは意外でした。ある意味新鮮。



Date:2001.10.04.
▼毛皮族「ハンバーガーマシーンガーンホテールボヨーン」を見に行く。こないだ のガーディアンガーデンフェスティバル予選のモヤモヤを吹き飛ばしてくれるよ うな面白い公演だった。前回よりエロ度も俄然上がってるしなぁ。今回のタイト ルを「エロエロ大作戦」にしたほうが良かったんじゃなかろうかと思ったりして。 今回も物語らしい物語はなく、デタラメっぷり炸裂の内容だった。主宰の江本純 子さんによるオープニングの宝塚のパクリのナレーションにたいへんウケたのだ けど、誰も解ってないのか客席がウケてないのが悔しかったなぁ! 女優陣は公 演ごとによくなってる気がするのだけど、やはり男優陣が弱いのが気になる。女 優があれだけ体張ってるのだから、もっとがんばって個性を前に出して欲しいの だが。



Date:2001.10.03.
▼さまぁ〜ずの取材の立ち会いでホリプロへ。なんかもうすっかり最近人気者だから、取材し づらいかなー……なんて覚悟していったのだけど、ふたりともとっても腰の低い 丁寧ないい人だったので驚いた。やっぱりブレイクするまでの苦労した時代が長 かったからかなぁ。お笑い関係の人を取材すると「忙しくて疲れ切ってる」とか 「口数少なくてやりづらい」とかいう声を聞くことが多いのだが、ちゃんと考え て真摯に答えてくれるのが嬉しかった。いい取材だったと思う。



Date:2001.10.02.
▼鳥肌実の代々木競技場ライブ制作発表@九段会館へ。ここ数回のライブは正直がっ かりするような内容ばっかりだったのだけど、今回は久しぶりにちょっと面白かっ た。気が向いたらテープ起こして報告します。

しかし、NKホールも満席にはならなかったのに、代々木競技場はやりすぎじゃないの??



Date:2001.10.01.
▼月影十番勝負「世にも不思議なネバーエンディングストーリー」を見に行く。 新感線の高田聖子嬢主演によるこのシリーズは、前回まで中島かずきさんが脚本 だったのだが、今回はハイレグの河原総代。今回は先に観ていた人からあまりい い評判を聞かなかったので、正直ほとんど期待してなかったんだけど。そしたら 意外に楽しめたという感じかな。まぁ、否定的な意見がでるのはよく解るような気がした。

冒頭、い きなり子供服で暴れる木野花女史にむかって、生き生きとケリを入れる高田嬢と いう絵が展開するのに笑った。「三重苦のキノーハナーに奇跡を起こしたタカダン先生」と いう、あまりにもどこかで聞いたことのあるあらすじを読んで、ある程度想像し てはいたけれど、これは確かにちょっと面白い。ただ、後半の展開はだんだん失 速していくのが残念。ラストが妙に感動モノっぽくなってるのもなぁ……感動を バカにしてるのか、それとも真剣に感動させようとしてるのか、そのあたりの距 離感がつかみどころないのもなぁ。思いっきりどっちかにしてくれればいいんだ けど。まぁ、そもそも脚本で観る芝居じゃなく役者のキャラで観る芝居にはなる だろうなとは思っていたので、それほど失望はしなかったけれど。もうちっと大 暴れしてほしかったなぁと思う気持ちもなきにしもあらず。