ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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Elisabeth

もっと昔のヤツ
reviews

Date:2002.02.24.
▼昼、拙者ムニエル愛の行ったり来たり劇場、OFFOFFシアターの「〜裏拙者マニア〜はたらきバチ」を観劇。こっちはもうメロドラマ「女王蜂ハチコ」のまさに裏番組バラエティといった感じ。村上&加藤の高校時代の映像が出てきたり(村上さん痩せてた……)、ペルモビル横の通りまで出ていって映像中継したり、ヌルいコントや「女王蜂ハチコ」のパロディがあったり、本物のピザ屋に電話して出前を取ったり、駅前劇場の中継映像にツッコミを入れたりなど、盛りだくさんな内容で面白かった。まあ駅前劇場を観たからこそ楽しめる内容ではあるのだけど。駅前であんなにメロメロのメロドラマをやっていたのに、こっちではそれをここまで茶化しているなんて。役者ってもっと役に入り込んで演じているのかと思っていたのに……「役作りなんて必要ないんですよ」と終演後に話したときに村上さんは言っていたが、ホントそうなんだなぁ。あれだけ行ったり来たりしてこんなにも違うことをやっていたとは思わなかった。

▼夜、自転車キンクリートSTORE「OUT」を見に行く。初演を観ていたので自分の中でやや集中力を欠く部分もあったけど(花粉症のせいで最近常にだるい)、やっぱり良くできた作品だった。女優陣は初演と同じなので印象もそれほど変わらないのだけど。久世星佳さんの印象がやっぱり強い。カッコイイ。美しい。ホント惚れるなー、この雅子役には。素敵。竹内都子嬢のバカでイヤな女っぷりも磨きがかかってたし。松本紀保さんは初演のほうが良かった気もするが……今回はちょっと感情の起伏が自然ではなかった気がする。佐竹役の千葉哲也氏は、初演の小市漫太郎さんよりもずっと原作に近いイメージ。この佐竹役については甲乙付けがたいなぁ。小市さんは原作とは違うイメージなんだけど、そのぶん変態度といい狂気といいかなり印象が強かったし。キャストを変えたことでそれぞれの良さが見えた感じ。そうそう、十文字役の増沢望さんが良かったなー。どっちかっつーと上品なイメージのある役者さんだったのだけど、愛嬌のある小悪党ぶりが良かった。かっこいい……。



Date:2002.02.23.
▼拙者ムニエル愛の行ったり来たり劇場、まずは駅前劇場の「女王蜂ハチコ」を観劇。澤田育子嬢の脚本は、構成が荒かったりいろいろ隙があったりするものの、女性にしか書けないようなセリフが所々に出てきたり、20代女性の恋愛観が透けて見えたりして、なかなか面白かった。言ってみればチープなメロドラマではあるのだけど、無茶苦茶さ加減が初々しくて良かったなぁ。まあ、2時間半と長いのはどうしようもなく欠点ではあるのだけど。生まれながらの娼婦といった存在を演じた町田マリー嬢@毛皮族の存在感もなかなか。それにしても、さすが駅前劇場の使い方に慣れてるというか、きっといろいろ段取りとか映像とか大変だろうに、ほとんどそういうところでの綻びがなかったのには感心。そういえば村上さんが役者として重要な役をやってるのも珍しいなぁと思ったら、町田さんとのキスシーンがあったりしたのにはちょっと驚いた。



Date:2002.02.22.
▼ガーディアンガーデンフェスティバル第2組目。ひげ太夫「髷牡丹」を見に行く。指定席で最後列に座ったのだけど、何! この座席環境の悪さと来たら! いちおう座席は雛壇状にはなってはいるものの、2列分を同じ高さにしてるものだから、前列の人と席位置が同じ高さなのだ。それで舞台位置が目線より低いとこにあるから、見事なまでに前列の人の頭で何も見えない。舞台の中央ほぼ半分が死界。どうなのよ、それって。いやこれは劇団のせいというよりは会場設営の問題なんだろうけど……こんなにも舞台が見えない客席ってはじめて経験しました。おかげですっかり機嫌が悪くなってしまって舞台どころじゃなかったのだけど。それでもまぁ見えるところだけ見ていたら、まぁまぁ面白かった。この劇団はもう既に完璧なくらいに自分たちの芸風を確立してると思う。ただ役者として観てられるのは3人くらいで、他の役者はまだちょっと男声の発声とかがいまひとつな感じ。この辺のレベルが上がるともっと良くなるんだろうけどなぁ。



Date:2002.02.21.
▼遊気舎「俺バカ」を見に行く。客の入りの悪い客席が寂しい。正直、こんなに人のいない本多劇場を初めて見た……。関西で人気という石原正一氏の作・演出とのことだけど、うーん、どっか吉本新喜劇っぽい雰囲気。ベッタベタにベタな学園モノ。ベタなことをベタにやることで笑いを取ろうとしてるのか、それとも単にベタなのかいまひとつ掴めない……。前者だとすると役者がそれを消化できてないし、後者だとするとちょっと寒い。それにしても、後藤ひろひと氏の作風とは180度真逆にいるような。だって後藤さんはラストに紙吹雪降らして感動させたりしないもの……いや、「じゃばら」の時は確かに降らしたが、それでも「芝居で使うようなゲスな雪降らそうぜ!」かなんか、そんなセリフのエクスキューズがあったはず。ああアレは名シーンだったなぁ。あの時は通路までみっしりお客さんが入っていたのになぁ。などと過去の想い出に思いを馳せてみたり。はぁ。まぁ後藤さんの退団はともかく、楠見さんや山忠さんの不在も痛い。今回は谷省吾さんも出てないし……。メインの役者がどんどんいなくなって寂しい限り。林真也くんの格好良さがムダに輝いてる気がする……。ホントもったいないから劇団活動だけじゃなくて、映像とかもっと外部に出て単独の仕事をしたほうがいいのになぁ。劇研時代の堺王子と同じくらいにキラキラと輝いてるのに、ああもったいないもったいない。



Date:2002.02.20.
▼カムカムミニキーナ「マイケルリラクゼイション」を観る。コバケン@動物電気とか久ヶ沢徹氏とか、やっぱり客演陣はいいんだけど、劇団員がいまひとつ印象薄い。主役ふたりの影があまりに薄くて、最初はなかなか彼らが中心の物語だと気付かなかったくらいだ……いや、それは私の体調が悪くて意識が薄かったせいもあるのか。物語も、いまひとつ世界観がはっきり見えてこないし……ところどころいいシーンはもちろんあるのだけど。やっぱり松村さんの描きたい世界まで役者のレベルが追いついてないのは痛い。あと、クライマックスかと思うような盛り上げ方をしておいて、その後30分を淡々とやってしまうような構成のバランスの悪さも相変わらず……。良いセリフとかもあるのになぁ、もったいない。



Date:2002.02.18.
▼五反田団「家が遠い」を観るつもりだったのに……この日も高熱のため断念。無念。



Date:2002.02.17.
▼高熱のまま、これだけは日付の変更が利かないので「青木さん家の奥さん」@アートスフィアを見に行く。小劇場のノリをそのままジャニーズ商業演劇の世界に持ち込んだ感じ。まぁ、細かいネタなんかはその日によって違うんだろうけど、結構面白かった。嵐の大野くんは常に泣きッ面なので(地顔が常に泣き顔のようだけど)、いじられ役はよく似合う。しかしどうみても中学生か高校生にしか見えないのだが……。まぁ新入りの役なので、そういう意味では無理させずできることだけさせてる感じはした。逆に、「東亜悲恋」の好演も記憶に新しい横山裕くんが今回も頑張っていた。河原総裁をはじめとする小劇場のクセモノたちに負けることなく、堂々と渡り合っているからちょっと感心したりして。やっぱり良い役者じゃないの、横山君。でも、ちょっと松澤さんを容赦なく殴りすぎるのが気になったけど。ちゃんとウラで了解が取れてるならいいんだけど、ちょっとヤリスギに見えてしまって……心配。宇宙レコードの小林顕作氏もおいしいところを持っていってたなぁ。いままではそれほどでもなかったんだけど、今回は結構好印象。体調絶不調のわりに、結構楽しめた舞台でした。満足満足。



Date:2002.02.16.
▼双数姉妹を昼と夜で幼生サイド成体サイドとハシゴする予定だったが、高熱のため断念。残念。



Date:2002.02.15.
▼ガーディアンガーデンフェスティバル第1組目。ヨーロッパ企画の「冬のユリゲラー2002」を観る。ちょうどこの日にインフルエンザに感染したものとみえて、やや朦朧とした頭での観劇。ある喫茶店に集まった超能力者たちによるシチュエーション・コメディ、といったところ。ちょっとMONOっぽい雰囲気かも……でも、役者は総じて若い。つーか青い。もうちょっと達者な役者陣が演じれば、あまり無理を感じない話になったんじゃないかなぁと思う。でも、作家も役者ももっと成長すれば、確実に面白い舞台の作れる集団になる予感は感じさせる。今後が楽しみな劇団かも。



Date:2002.02.12.
▼野田秀樹の新作、大竹しのぶ主演の「売り言葉」を観る。内容は「ウラ智恵子抄」っつーか、「ブラック智恵子抄」という感じ。どこまでが現実にあったことでどこまでが野田さんの創作なのかは解らないが、「あの純愛詩集のウラにそんなイヤな現実が!」といった印象の舞台。何よりもその「意図した誤読」っぷりに感心する。バイオリン奏者の渡辺剛氏(元G-CLEFの方ですな)を効果的に使った演出も良い。後半、狂気に陥る大竹さんの演技は正直予想を超えなかったのだけど、まぁそれも「大竹しのぶならもっとスゴイものを見せてくれるんじゃなかろうか」という期待値があまりに高すぎたせいといえないこともない。席も後ろだったしね。まぁ、去年の「2001人芝居」よりはこっちのほうが面白いかったかな。しかし、ラストのラジオみたいなSEはなんなんだ。一瞬蜷川ワールドに迷い込んだかと思った。そういえば2001人芝居の時も、後ろの幕を落とした瞬間に「蜷川?」と思ったっけ。



Date:2002.02.10.
▼昼、新橋演舞場にて「喜劇 地獄めぐり〜生きてるだけで丸もうけ」観劇。ベタベタな商業演劇だが、さすが人気興行だけあって面白かった。つか、客席の前のめり感がすごい。オープニングのテーマが流れ始めたとたん、客席の空気の密度が一気に高まったのが解った。みんな体を起こして前のめりになったし。「浅草パラダイス」のカンパニーへの信頼感・期待感がこんなにも強いとは……何よりもこの瞬間にちょっとびっくりした。途中、思いっきり宝塚レビューのパロディが出てきたのが笑った。まぁ寺島しのぶさんなんかはキレイに男役姿が決まってるのだけど。芸者姿の柄本明・笹野高史・中村勘九郎の3人もおぞましくて笑ったなぁ。勘九郎さんが「あたしはこのふたりよりずいぶんマシでしょ。今はこのふたりに合わせてるからこうだけど、玉三郎が相手の時はもっと気ぃ入れてやるのよ!」なんてセリフがあったりして大ウケ。まぁ確かに他のふたりよりは明らかにキレイなんだけどね。それにしても役者さんはさすがにみんな達者だこと。笹野さんとか、一瞬の演技で泣けるもんなぁ。個人的にお目当ての獅童さんをはじめとして、メイン以外の役者さんも結構登場シーンが多く、満足度の高い内容でした。面白かった。

▼夜、駅前劇場でロリータ男爵「恐るべき子どもたち」観劇。ブルーバック公演という企画趣旨は面白いけど、合成した映像はDVD発売にしないで、舞台横とかにモニター置いて同時上映(もしくはワンテンポ遅らせて上映)したほうが面白いんじゃないかなぁ。その場でどういう映像に仕上がっているのか、客席で共有してみたかった気がする。まだDVD観てないのでなんとも言えないんだけど。DVDの感想は後日。



Date:2002.02.08.
▼ポツドール「騎士クラブ」再演、初日観劇。初演に比べると、ずいぶんエンタテイメントな仕上がり。初演では客席は完全に引いてた記憶があるのだけど、今回やっていること自体は確実にエスカレートしてるはずなのに、なんか笑いも多くてウケてたなぁ。やっぱり「身体検査」の衝撃の後では、今回のナマ放尿やナマフェラチオですらマイルドに見えてしまうのか。……と思いきや、三浦氏に聞くとかなり不本意な出来だったらしい。「こんなはずじゃなかったんですけどね」とのこと。コレはコレで面白かったんだけどね。どこにどう転がるか解らない「身体検査」に比べると、それでもまだ芝居の構造が見えているこっちの作品のほうが、ある意味安心感を持って見ていられるのは確かかも。まぁ「芝居」というか「作品」としては、充分に面白かったのだけど。前半のビミョーに黒い人間関係の描き方なんかもそれだけで充分面白かったし、衝撃度を狙わずにフツーに芝居をしても面白いんじゃないかなぁと思うのだけど。衝撃性だけでは行き着くところまで行った後がもたないからなぁ……。たまにはウエルメイドな方向へ走ってもいいんじゃないだろうか、なんて思ってしまった夜でした。



Date:2002.02.07.
▼ベターポーヅ「並PLAY」観劇。まぁテイストはいつも通りといえばいつも通りなんだけど、新人さんや客演が多数出演していていつもより人口密度が高い感じ。ただやっぱりベタポの空気をうまく醸し出しているかというとそうでもない人も多く、昔からの劇団員はホントに巧いんだなぁと実感したりして。ブルースカイ氏はベタポワールドにどうかと思うくらいがっちりハマっていたけれど。全体的にはやや物足りない気も……。



Date:2002.02.04.
▼スタジオライフ「月の子」パールキャストで観劇。清水玲子の原作のファンだけにトホホなシーン満載。失笑と爆笑の連続。及川健氏のジミー役はまぁ想像の通りだったけど、(それでも原作のイメージとはだいぶ違う)ベンジャミン(←ジミー役とは別の人間)もセツもホリーもアートも、どれもこれも「うあぁぁぁ原作のイメージがぁぁぁ!!」と叫んで裸足で逃げ出したくなるようなキャラクターだった。辛うじて見てられたショナ役の曽世氏も、黒皮のジャケット着たりして原作とはだいぶ違う印象、つーか、なんかいかにもなホストみたいで……。ギルはやっぱり後ろ髪長くしてほしいなぁなんて思ったり……。ゴツい体系の黒髪ジプシーのようなホリーって一体……。低音ボイスでどう見てもオカマ風なサラやミラルダって……。そしてなんとなくイケてないアートって……。

いや、もう、それ以前の問題として。ピンクのスニーカーにグレーのハイソックス、そして黒地に白の水玉の膝丈スカートに生成のセーター、赤いチェックのマフラーという出で立ちのベンジャミンって、どうよ、どうよ、どうなのよ! その服のセンスってどうなのよ! 水玉とチェックの組合せってどうなのよ! この80年代という時代設定だけではとても言い訳できない洋服のセンス!そして長い金髪のカツラをかぶっただけで体型はどうみても男の上に、ショナよりも背は高くて頑丈そうなベンジャミンってどうなの!? ……芝居の内容云々より、このベンジャミンの服装ですべてが台無し。どんなドラマティックなシーンも、この扮装の前ではただのギャグに。……あぁ……。

脚本はある意味原作にかなり忠実。でもかなり端折っているので、原作を読んでない人に話が全て把握できるかどうか? 文庫本でいうと7巻目までを思いっきり削ったダイジェスト版で、8巻目の分はたっぷりと時間を取って演じてる。…それゆえに当然といえば当然、ショナがセツをベッドに押し倒すシーンが出てきたりして、そりゃもう男同士で「いやっ、ショナっ、ショナっっ!」なんてやったりするもんだから、かなりの「リアルやおい」モード。えぇ、ちょっと恥ずかしくて正視できませんでした、私……逆にリタあたりはもっと気持ち悪くてもいいのに、と思うけれど、意外にフツー。というか、むしろ芝居をきちんと引き締めていたような。

しかしなんだかんだ文句言ったり心の中でツッコミ入れたり失笑したり笑いをこらえたりしながらも、ショナの最期のセリフ「死人と生きてる人間とどっちが大切だ!」でうっかり一瞬泣きそうになったりして。宝塚の「ベルばら」もそうなんだけど、原作に思い入れがあるとツッコミ入れつつも好きなシーンでうっかり泣くなぁ。バスチーユ監獄前のダンスのヘボさに笑いつつも、アンドレが撃たれるところで「何故ついてきたぁぁ!」とかオスカルが叫ぶとやっぱり泣けてしまうのと同じように……。っと、話がそれた。基本的に女性(しかも絶世の美女役)を男性が演じる時点でかなり無理が生じるので、これが笑えてしまうのは、もう、しょうがない。防ぎようがない。しかもワイヤーで吊ってとんでもないところでフライングしたりするから、シリアスなはずなのに笑いが止まらないシーンも多数。いやこれは私だけでなく、同じシーンで少なくとも3人は吹き出したのを確認したのだけど。いやはや終演後のロビーの大握手会&写真撮影大会も含めて、色んな意味で楽しませてもらいました。

しかし、舞台を気にしている原作ファンにこの面白さを伝えようと、舞台衣装のキャストの姿をデジカメで撮りまくってるウチに、「あっあの人も! この人も!」と、だんだんファン心理になっている自分に気付いてギョっとしたりして。いろいろツッコミながらも気が付くとまた次回も見るかもしれない気分になっていたり。恐るべしスタジオライフ!



Date:2002.02.02.
▼「彦馬がゆく」2回目の観劇。初回ほどじゃないけど、やっぱり泣いた……。あぁやっぱりいい舞台だなぁ。