ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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Elisabeth

もっと昔のヤツ
reviews

Date:2002.03.30.
▼ ニナガワ演出「身毒丸」観劇。「産みの母を失った少年と継母の葛藤」という、いくらでもその辺に転がっているささやかな不幸を、ヘンな形をした異形の人々の歌と踊りでトゥーマッチな被害妄想的地獄絵図に仕立てるという手法は、ゴキブリコンビナートの世界観とかなり近いものが。なんて思ったのは、きっとこの世で私ただひとりなんじゃないかと思うけど。いやでも真剣に、あの世界観が好きな人ならゴキコンはおすすめです。もっとも竜也のような美少年は登場しませんけども。

なんかこの「身毒丸」って舞台は「難解」とか「わけわかんない」とかいう感想がよく聞かれるのだけど、その原因はひとえに、白石加代子の舞台での在り方があまりにもバケモノすぎる(←いや真剣に誉め言葉なんだが)ゆえではなかろうか。あの継母役が白石加代子じゃなく、もう少し若くて美人な女優だったら一気に話は分かりやすくなるのだ。美人で若い母親が思春期の少年とひとつ屋根の下……そりゃぁ、息子としては彼女をお母さんだなんて認めたくないって話です。そして家や親子という呪縛さえ無くなってしまえば、ふたりがしっぽりと抱き合って結ばれて、“ここではないどこか”へ旅立っていく……なんて、漫画の世界じゃいくらでも書き尽くされた解りやすい物語じゃありませんか。それが、あの継母役が白石加代子であるせいで、「美少年の家に母の替わりに住み着いた、得体の知れないバケモノ」という構図になってしまい、一気に悪夢のような地獄絵図と化してしまうんですな。しかもラストシーンも、「竜也くんとバケモノが男女として結ばれるなんて認めたくないっっ」という思いが無意識のうちに観客の心に働いてしまうのでしょう。ふたりが感極まって抱き合っているのも「なんでなんで? なんで身毒とバケモノが抱き合ってるの?」という疑問系のうちに終わってしまうのでしょう。それに輪をかけてコクーンのニナガワ演出ではおなじみの「搬入口オープン!」があるものだから、コレが見慣れない方々にとってはどう解釈していいのか戸惑うのでしょう。ありゃ「親子という呪縛を断ち切り、家という名を捨て、ただの男と女として都会の雑踏へ紛れていくふたり」と解釈すれば大いに正しい演出なのですが。

それにしても、藤原竜也くんはホントいい役者ですな。あのバケモノの(←いやだから本気でコレは誉め言葉なんですが)白石加代子と対等に渡り合える舞台役者はそうそういません。ただ、初演は観てないんですが、初めて彼が舞台に立ったロンドン公演のビデオを見たときの印象は相当に強烈でした(コレは取材用に借りたビデオなので多分市販はされてないと思います)。演技としてはもちろん今回観た舞台のほうが安定してるとは思うのだけど、行水で裸になるシーンなんかも、あんまりインパクトないんだな。今回の舞台を観た会社の人が「女を知ってるカラダだと思うとちょっとイヤ……」と話していてナルホドと思ったんだけど。15歳の時の初演時には「まだ汚れてない少年の裸」というイメージがあるので、そんなものを観衆の前にさらしてしまうことに対して何とも言えないタブー感というか、「イケナイものを覗き見てる感覚」があったんですが。いやもうコレはビデオの不鮮明な画像ですら「うわぁぁぁ!!」とドギマギしてしまうくらい、なんともアヤうい空気が漂ってました。今回の舞台では、そういう意味では「見ても平気な裸」になっていた気がします。まぁ、今回をラストにしてもう身毒丸をやらないというのは的確な判断でしょう。

それにしても、昔の作品は90分という短い時間でもコレだけの要素を盛り込んでいたのだなー……と思うと、やっぱり最近の芝居はムダに長いよ! とか思ったり思わなかったり。あと、役者が多数ハンコの顔ででてきてラインダンスするシーンは、あれ……笑いどころだよね? 誰も笑ってなかったけど。まぁ客席の半数はポカンとしてたんだと思うけど、あれをありがたい芸術作品でも観るようにムリヤリ納得して飲み込んでる人もいるんじゃないかと思うと、その状況も可笑しかったりして。



Date:2002.03.29.
▼ カプリコ「メアリー」観劇。前に観たときよりはずいぶん巧くなっていた。ただあれだけボケるセリフが多いと、笑いの打率をもうちょっと上げないとちょっとツライかも。笑わそうとするセリフを惜しげなくガンガン詰め込んでいるので、アレが全部キマるようになれば動員がのばせるようになるんじゃなかろうか。ただ、書きたいテーマがちゃんとあったようだけど、その意図は笑いに紛れてしまっていまひとつ伝わりづらかった気も。ストーリー性重視するなら、コトバじりのギャグだけじゃなくて構造的な笑いの分量を増やさないと。客席はかなりウケているように見受けられたけど、役者の友達が多いんだろうか?



Date:2002.03.27.
▼ 「バタフライはフリー」観劇。ヘタに感動的なBGMで煽ったりしないところは好感なんだけど、それにしても役者の演技がいちいち大味すぎっ。小池先生、パルコ劇場は帝劇サイズじゃないんです……。もっと観客の眼を信頼して細かい演出を付けてください。キメ台詞いう直前に、役者が客席に顔向けるのはちょっと……ミュージカルじゃないんだから。それに、高橋由美子ちゃんのメイクはもうちょっと控えめにしてあげたほうが。「19歳の女の子がムリヤリ派手な格好をしてる」という設定なのは解るけど、あれじゃ年増のヤバいメイクになってしまう。顔は普通で衣装だけ派手にしてあげるだけでいいんじゃないだろうか……。井上くん、一生懸命真摯に演じてて悪くはないんだけど、笑わせるシーンはもうちょっとコミカルな器用さが欲しいなぁ。

それにしてもドンとジル、出会って約50分でベッドインですか? 早すぎねぇ? ……とか、途中で登場する演出家の「あまりにあり得ない極端なキャラクター」に吹き出したりとか、あまりにツッコミどころが多い。そのせいで、途中「これが藤原竜也と白石加代子のキャスティングで、演出がニナガワさんだったらどうなるだろう」という妄想に取り憑かれた。「ダニーダーク」は間違いなく「めくらのダニー」と訳されていたんだろうな……、とか、ラストでふたりが抱き合うところで搬入口が開いて、二人の行く末を暗示させちゃうんだろうな、とか。いかんいかん。それ身毒丸じゃん。



Date:2002.03.26.
▼ 珍しいキノコ舞踊団の「フリル[ミニ]ワイルド」を観に原美術館まで。もー、イイ!! キノコ大好き! 初演も良かったけど今回も幸せな1時間でした。なんかもう、アレをずっと閉館後の美術館に忍び込んで稽古していたかと思うと、ねたましいくらいにメンバーの皆様が羨ましい。楽しそうなんだもの! なんかあの絶妙に力の抜けた感じというか、スキだらけなところが良いんだよなぁ。初演はキノコの最高傑作だと思っていたけれど、同じくらいこっちも良かったです。観てる間のあのワクワク感と幸福感をどうやって伝えたらいいんだろ。なんつーか、チープで可愛い雑貨が雑然と並んでるお店にいる時のワクワク感。あるいはヴィレッジヴァンガードで遭難してる時の楽しい迷子感(なんだそりゃ)。雑貨カタログ眺めてる時の、女の子的なささやかな幸福。そういった感覚が1時間に凝縮された感じ。35%くらいの穏やかな興奮度。わかってもらえるかなぁ、その微妙にヌルいテンションのなんともいえない幸福感って。



Date:2002.03.24.
▼ 「天保十二年のシェイクスピア」楽日観劇。初日はどうなることかと思ったけど、結果的にはほぼ満足。面白かった……。



Date:2002.03.23.
▼MONO「橋を渡ったら泣け」観劇。世界が水に沈んでしまい、山の山頂近くにいた人々だけが生き残って……という設定。「漂流教室」や「ザ・スタンド」を思い出す。テーマはありがちだけど、ユーモラス&シニカルなさじ加減が、いかにも土田テイストといった感じでなかなかの佳作。

▼ハイレグジーザス新人公演「威風凛々ハラキリカーニバル」観劇。新人は可愛い子や美人系やイロモノ(?)系などなかなか粒ぞろい。途中まではややヌルい構成だったものの、ラストのネタ「フードファイト」が壮絶に盛り上がっていたので妙に満足した気分の後味になっていた。



Date:2002.03.19.
▼毛皮族「踊り狂いて死にゆかん」観劇。レビューとしては個人的には面白かったのだが……公演の運営としてはいかがなものか? 駅から近いと思って防寒せずに行ったので、開場が40分遅れて外で待たされたのはちょっと痛かった。まぁ初日なので多少の段取りの悪さは覚悟していたものの、はじまったらはじまったで舞台の段取りもめためた。オープニングからしばらく「あー今回はいまひとつかなーー」などと思っていたのだけど、そんな気持ちは途中でC-C-Bの「ないものねだりのI Want You」がかかった瞬間にふっとんだ。あの曲をラップの人のような振付で踊るとは……C-C-Bってラップだったんだ! と新しい発見に目から鱗。C-C-Bやら沢田研二やら多用した選曲には、世代的にすごくツボ突かれてしまいました。思わず借りたね、C-C-Bのベスト盤。まぁ、舞台の完成度としては目を覆うばかりのヒドさだったし、終演が11時でもうホントいかがなものかな状態ではあったけれど、それでもなんとなく満足して帰途についてしまったりして。なんだかんだ言って楽しかったのです。



Date:2002.03.17.
▼歌舞伎座夜の部観劇。しかし疲れていたので「俊寛」すっとばして「十六夜清心」から観劇。仁左衛門さんやっぱりかっこいい……! 濡れた髪の毛が色っぽいなぁ。キメ台詞の「しかし待てよ……一人殺しても100人殺しても、取られる首はたったひとつ」(だっけ? セリフうろ覚えだけど)のシーンはホント「待ってましたぁぁ」って感じだった。でも大悪党じゃなくて、ゆすり取る金の多さにちょっと怖じ気づいちゃうような、そんな小悪党ぶりがまた素敵。もちろん玉三郎さんもイイ。あぁ、昼の部の「二人椀久」見逃したのがイタイ。



Date:2002.03.16.
▼宝塚宙組「カステル・ミラージュ」、水と油「スケジュール」、阿佐ヶ谷スパイダース「十字架」3本ハシゴ。やっぱ三本は疲れるな……。昔やった時も思ったけど。ふぅ。

▼まず宝塚から。「カステル・ミラージュ」はマフィアものなので、予想はしてたけどまぁこじんまりとまとまったおとなしめの作品。ツッコミどころも少ないし。やっぱり私はヅカ作品の中でもコスプレ系が好きなんだなぁと改めて実感。そういえばここんとこ見た作品って「ベルばら」オスカル編&アントワネット編とか「ガイズ&ドールズ」とかビデオの「エリザベート」とか、2部構成じゃなくてまるまる2時間半芝居でレビューはおまけ、っていう構成のものばかり見ていたので、芝居が1時間半しかない作品って(それが通常のヅカ作品なんだろうけど)なんか物足りないなぁーーとか思ったりして。宙組の和央ようかさんと花總まりさんっていまひとつ淡泊というか、ラブシーンに濃厚感がないんだよなぁ。特に花總さんってアントワネットとかエリザベートとか、タイトルロールになるような高貴な人だと圧倒的にキレイで似合うんだけど、「ちょっと美人の女優」程度の役だとなんかこう生々しさに欠ける気も。ショーもいまひとつピンとこなかったし(よく出来たレビューは面白いらしいんだが)。まぁ全体的に「ヅカ見たーーーっ」ていう満足感に欠ける舞台でした。

▼さてすぐに移動してトラムで水と油の「スケジュール」観劇。スマートでシンプルで相変わらずよく出来てた。作品そのものに不満はないのだけど、なんか去年グローブ座で観たのとあまり大差ないなぁーーというのが正直なところ。あのエッシャーのだまし絵みたいな、重力から解き放たれた不思議なシーンは大好きなのだけど。もう少し新しい展開が欲しいなぁ。

▼阿佐ヶ谷スパイダース「十字架」観劇。いかにも阿佐スパらしい作品、だったような気がする。安心感のない不安定な物語の展開が、「あぁ長塚テイストだなぁ」と思ったりして。阿佐スパが好きな人は多分今回のは面白かったと思うけど、安心して観てられるはっきりしたストーリーが好きな人には不満かも。なんかウワサによると千葉雅子さんは本物のキリスト教徒らしくて、そういうことを考えるとあのラストには重みが増すような気も。演出家(=舞台を支配する神)の長塚氏が、ちょっとなさけない姿で神様の替わりに十字架になってて、それに対して「なんなのよアンタぁ!」と叫ぶ千葉さんのセリフには、色々と深読みができなくもない。

今回はなんといっても娘役の真木よう子さんが良かった。若いし、可愛いし、演技も悪くない。ちょっと今後注目かも。そういえば前回グローブ座の公演の時は、あまり広い空間が使いこなせてない感じだったけど、それに比べると今回は舞台美術も頑張った感じ。天井までめいっぱいセットで埋めてたな。でも下手のセットの上で演技するシーンが多かったけど、あれは上手最前列の人とかからちゃんと見えていたのかな? ちょっと疑問。まぁ私は2階席だったので逆によく見えたけど……。



Date:2002.03.15.
▼「天保十二年のシェイクスピア」二回目の観劇。なんなのよーーーー、面白いじゃないのよぉぉぉぉぉ!! 初日報告でずいぶん後ろ向きな感想を書きましたが、あの初日に観た「天保〜」は、まったく別の作品だったんじゃないかと思うほどに良くなっていました。それはそれで複雑な気持ちだったりもするのだけど。「面白い! 万歳!」って気持ちと、「初日からこれで見せてくれよ! 初日と今日で同じチケット代取るなんて納得できないよ!」っていう気持ちで……まぁそれでこそナマモノの芝居なので仕方ないのですけれど。

何が変わったって、何より転換の早さが。細部やラストの演出に手が加わっているのは確か。でも、一番変わったのはやっぱり物語のテンポでした。初日は転換のたびに「ここは演舞場か?」と思うくらいにセットの移動に時間がかかっていたけれど(いやいくらなんでもそれはオオゲサなんだけど、新感線のスピーディな展開になれているとそれぐらいの気分にならざるをえない…)、今日はそのセットの移動が意識して観てないと気付かないくらいにスムーズになってました。生バンドの演奏も初日に観たときは芝居をもたつかせてるような気がしていたのですが、今日はバッチリ芝居にハマっていて、そりゃもう爽快っつーか痛快っつーか。「これよ、これが観たかったのよ!」てな気分になりました。

初日は「脚本に演出が追いついてない」印象があったのですが、今日観た感じではむしろ「演出の良さが脚本の良さをさらに引き出していた」という感じです。いのうえ演出色に完璧に染まっていました。間違ってプレビューや初日に観てしまった方は、来週リベンジ観劇することをオススメします。あんなに長く感じた4時間が、今日はあっという間でした。いや面白かった……まぁ初日にがっかりしていた反動も、当然あるとは思いますが。

そういや古田さんの出番が少ないナーとぼやいていたのですが、今日は花平を殺しに行く直前にお里を見た、その一瞬の眼差しの色気に撃ち抜かれました。あぁ……少しくらい(?)太っても、古田さんやっぱり好きだぁぁ。



Date:2002.03.14.
▼はえぎわ「M.ジャクソンの接吻」観劇。うーん、いまいち。前半は喫茶店を舞台にした「静かな演劇」風で、終盤にセットを全部崩して物語を放り出し、わけわかんない展開に。……正直、もう今さら舞台でチンコとか出されても驚かないし、生で放尿されても驚けないんだよね。納豆を顔になすりつけつつキスしたりとか、「どうだーっっ」って頑張ってる気持ちだけはわかるんだけど、もうどれもこれもデジャブなだけに「だから?」っていう気分になっちゃうんだよね。まぁあんまり小劇場みない人がみたら「すごいことやってる」って思うのかもしれないんだけど。でも、今回の公演を見る限りでは、そこから何がいいたいのか、何がやりたいのか全然つたわってこなくて……。「静かな演劇っぽいけどあまり巧くない」とか「ポツドールっぽい」とか「ゴキコンっぽい」とか「猫ニャーっぽい」とか「毛皮族っぽい」とか、そんなことばっかり頭をよぎってしまう。なんだかなー。



Date:2002.03.12.
▼鹿賀丈史降板で一時はどうなることかと思われた三谷幸喜作「You Are The Top〜今宵の君〜」観劇。しかしほんと××プロさんは降板劇だのトラブルが続くなぁ……「×残り左平×」は大丈夫かしら(ぼそ)。とりあえず代役の浅野和之氏はもうすっかり作曲家役を自分のものにしているとみえて、鹿賀さんの影はあまり役柄には観られなかった。もちろん鹿賀氏のほうがキャラが濃いのでそっちで観たかった気もするけど、とりあえず市村さんもカワイイし、戸田さんの芸達者ぶりも満足できたし、浅野さんもあの短期間でよくここまで仕上げたモノだと文句は無し。ただ……ラストでテーマ曲を歌うシーンが出てくると、「ああやっぱり鹿賀さんの歌が聴きたいよぅ」と思ってしまうのは事実。この曲がないと芝居が終わらないのは解ってるんだけど、浅野さんの歌じゃどーしても市村さんに大幅に負けてしまうのだ……ツライ。でも、まぁあんな降板劇があったわりには、思いの外よくできていたと思います。



Date:2002.03.10.
▼ゴキブリコンビナートVS超歌劇団「暗黒生徒会」を観る。このあまりに作風の違うふたつの劇団がどう作品をつくるのかと思っていたけれど……。ベースにあるのはおそらく超歌劇団のくだらない(←誉め言葉)熱血青春ドラマ。そのところどころにゴキコンの被虐妄想的世界観が差し挟まれてる感じ? 超歌劇団が作った大筋に対して、ふたりの主宰が交互にシーンを切り分けて作・演出をつけたように見受けられた。舞台美術の組み方は完全にゴキコンだったけど。でも客席を囲むように提灯が下がっていたりして、どことなく演舞場な雰囲気も(←嘘付け)。ゴキコンのいつものノリを期待していくとちょっとマイルドというか、物足りない感じはする。超歌劇団の腰が砕けるようなしょうもない世界観はちょっと面白かったけど。うーん、でもやっぱり、このふたつの劇団はそれぞれ別々に観たほうが面白いんじゃないかなぁ……なんて思ってしまったりして。



Date:2002.03.08.
▼シベリア少女鉄道「耳をすませば」を観る。いやもう……あの馬鹿馬鹿しくも緻密に作られたオチにはただただ感心。まだ何日か公演もあるし、ネタバレすると台無しな内容なので詳しくは書かないけど……。まぁ、よく見るとやや破綻がないわけじゃないけど、それにしてもあそこまで組み立てた体力に感心。フツーの人は思いついても実現しないもの、あんな大変な内容。いままでの作品の「アイデアは面白いんだけどなぁ……もにょもにょ」という消化不良感を、一気に吹き飛ばすような大化けに気分爽快。いやホント、何はともあれ見に行って下さい。感心しますよ。



Date:2002.03.05.
▼「天保十二年のシェイクスピア」観る。以下、掲示板の書き込みを転載。

「天保十二年のシェイクスピア」初日から帰還しましたぁぁ。ちなみに上演時間は約4時間弱。終演は22:25でした。遠方の方は終電にご注意を。

感想は……まだ芝居の流れがスムーズでないなぁというのが第一印象(新感線の初日にはよくあることですが)。役者さんの芝居も段取り確認しつつという感じで、あまり役に集中できてない感じが。まぁ、生演奏に乗せての芝居なので余計に段取りが大変なのかもしれません。
あとこれもいつものことですが音響悪いです。マイクを通してるので雑音も入るし声のバランスも悪いし。これはおいおい改善されていくでしょうが。沢口さんの早替りシーンで衣装のマジックテープと思われる音が聞こえたりしてたような。

上演時間が長いわりにそれぞれの役の登場シーンは短いので、役者ファンにはちょっと物足りないやもしれません。ただ上川&沢口ペアは終盤のメインなので、このふたりのファンはそれなりに満足かも。個人的には「もっと古田さんに見せ場をーーー!!」という感じだったりするのですが(涙)。つか、幕兵衛役は古田さんのイメージじゃないんだよなあぁぁ。成志さんの九郎治もそうなんだけど、あのふたりが女に迫られて義理と肉欲の狭間で葛藤するキャラとは思えないし……なんとなく……。

脚本は面白いのだけど、これ単純に戯曲で読んだほうが面白い作品なのかも。前半は特に色んなエピソードが詰まっているだけに、シェイクスピアの元ネタを知らない人には単に散漫な話に見えてしまう恐れも。まぁ、公演を重ねて芝居がスムーズに転がるようになっていけば、もっとスピード感が出てそんなことも気にならなくなるかもしれませんが。

今回はオープニングの音楽もいつものアレではないですし、笑いの要素もちょっと薄いです。いのうえひでのり演出とはいっても新感線とはまったくの別モノと思って観た方が良いでしょうね。とりあえず初日報告はそんなところで……



Date:2002.03.01.
▼ソウルのNANTA劇場で「NANTA」観た。お客さんのノリも良く、まぁまぁ面白かった。でもこれを赤坂ACTでやるのか……うーん……ちょっと広すぎるのでわ……。