ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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Elisabeth

もっと昔のヤツ
reviews


Date:2002.09.29.
▼「おかしな2人」女編@PARCO劇場。うーん、なんつーか全体的にいまひとつ感が。ラストもなんとなく釈然としないし。小林聡美はいいんだけど、キョンキョンがなぁ……。フローレンスはキレイ好きで几帳面というよりは、ただ単にエキセントリックなヒトという印象。男編でもフィリックスはひとり浮いていたので、多分役者の演技に問題があるというよりは演出家の意図が強いんだろうけど。でも、陣内孝則はまだ「キレイ好きで几帳面」なところがきちんと演じられていたのだけど、小泉今日子は「グラスを置くときはコースターを使わないとテーブルに輪染みができる」ということを異常に気にするわりに、土足でテーブルを踏んだりソファのカバーを踏んだりもするので、ちょっと役作りしきれてない気もする。それ以前に、やや枯れた声で鼻にかかったようなセリフの言い回しをするから、正直ちょっと耳に心地よくなかったりもするし。見た目の華はあるんだけどなぁ、もったいない。小林聡美がいい演技をしてるだけに、ちょっとキョンキョンには不利な感じが。後半に出てくる高橋克実&八嶋智人のスペイン人兄弟は明らかに卑怯なくらいヤリスギなんだけど、でもやっぱり可笑しい。しかし、このふたりが出てきた瞬間、その後の台詞が聞こえなくなるくらい客席がウケたのにはびっくりした。まだ何もしてないのに、ルックスだけでドッと笑い声が起こっていた。……なんだか、そこまでのシーンで笑い足りなかった観客が、「待ってました!」とばかりにウケたような印象がなきにしもあらず。しかし、結果的には「高橋・八嶋のおかしな2人」だったなぁ、この舞台は。



Date:2002.09.28.
▼月影十番勝負「愛の嵐」@青山円形劇場。保母の朱美(高田聖子)を拉致監禁した直人(佐藤アツヒロ)。朱美は実はレズで、それを知っている直人は彼女の願望を叶えてやろうという。そして部屋のマジックミラーの向こうには、直人の兄・徳男(池田成志)が、朱美の片思いの相手・チエ(前田昌代)を監禁している姿があって……という話。拉致監禁つーテーマはもういまさらショッキングでもなんでもなく、もはや喫茶店コントと同じように見慣れた設定になってしまったんだなぁと思った。ストーリーやテーマよりは役者の奔放な暴れっぷりを楽しむ役者芝居。赤ロープで縛られてろうそくをたらされる半裸のアツヒロくんとか、ジャニーズ事務所的にはOKなのかと思ったり思わなかったり。それにしても芝居中ほとんどブリーフ一丁で観客の目にさらされている成志さんてどうなの……。ああ、結構好きだったのに、なるしー。あの姿はちょっと正視に耐えかねるかも……。前半は高田&アツヒロ、後半は成志&昌代がほとんどでずっぱりという状況だったので、アツヒロファン的にはあの後半はOKなのかとも思ったり。まぁそれなりに笑ったものの、役者のファンでないと見てはいられないだろうなぁという気もした。

Date:2002.09.27.
▼新国立劇場バレエ「こうもり」@新国立劇場オペラ劇場。この日はマクドナルドがスポンサーについてる日なので、S席でも半額の5250円。素敵! おかげで5列目ほぼセンターという素敵な席で見ることができた(発売日に夜明け前から並んだけれど)。ロビーにはマクドナルドキャラたちがうろうろしてたりして、子供客の姿も多い。で、ローラン・プティ振付のバレエ作品は、ヨハン・シュトラウス2世のオペラ「こうもり」の楽曲を使って、ストーリーもオペラをベースにしてる。旦那がこうもりの羽根をつけてフライングしちゃったりとか、曲も順番を入れ替えて有名なメロディのとこは繰り返し使ったりと、かなりアレンジしてはいるけれど。装置や衣裳がシンプルながらもキレイでなかなか楽しい。でもアンサンブル的にはいまいちかなー。なにせ近くで見てたから、女性をささえてる男性の手がぶるぶる震えてるのが見えたり、細かい振りがあんまり揃ってないのが解ってしまったり。もうちょっときっちり稽古して踊りこんで欲しかったなーと、ちょっと思った。振付的にはあまり目新しいこともなかったけど、群舞シーンなんかはそれなりに見ごたえがあった。半額だったからまぁまぁ満足だけど、定価で見てたらちょっとコストパフォーマンス的に物足りなかったかも……

Date:2002.09.26.
▼シベリア少女鉄道「デジャ・ヴュ」@王子小劇場。もう公演終わってるからネタバレしてもいいかな。構造としては、ひとつの脚本をまったく違う解釈と演出で2回上演する感じ。そこまでならよくある話なんだけど、すごいのはそれがちゃんと繋がって1本のストーリーとして成立しているところ。かなり強引なつじつま合わせや唐突すぎる展開もあるのだけど、逆にそれが突飛で可笑しい。一例をあげると、前半で殺人容疑をかけられ留置場に入れられていた男が「俺は行った事があるから解るんだ。ねずみがうろちょろする非日常的な世界……」と、留置場のヒドい環境を指して言うのだけど。コレが後半になると、ディ●ニーランドで犯人のカップルが会ってたことを見ていた刑事のセリフになっていたりする。前半で「止せ!」「……話か」といったセリフが後半で「寄席、噺家」になっていたりという有様。ラストであまりにトンデモな真相が明らかになるあたりはホントに可笑しかったなぁ。ただ、問題は前半の膨大なセリフ量を、観客は全部覚えていられないこと。「同じコトをやってるのは解るんだけど、前半でどういう演出だったのか思い出せない」というシーンが多くて。このへんはリピーターにならないと完全には楽しめないんだろうなぁ。そういう意味では前作「耳をすませば」のほうが解りやすいしインパクトあるしカタルシスでも上だった気はする。ただ、脚本のパズル的な難易度でいえば今回のほうが高かったかもしれないとは思うのだけど。作品としての完成度や役者の技量はまだまだとはいえ、土屋亮一氏の発想と構築力はもはや天才的だと思います。ラーメンズの「good day house」の3階のオチくらいで感心してちゃいけないなぁ、なんて、この舞台を観て思ったりして。

Date:2002.09.23.
▼ガーディアンガーデン演劇フェスティバル第2次公開審査@スフィアメックス。うーん、今年は正直ちょっと不作か……。それぞれのカンパニーはいずれも自分たちの個性をちゃんと発揮してて、そういう意味では数年前に比べるとみんな見せ方を心得て来たなぁという気もするのだけど。でもどれも、あんまりインパクトの無いこじんまりとまとまった感じのものだった。2時間の作品を見てもいいかなと思ったのは、今回の中では自己批判ショーくらいだったかなぁ。

Date:2002.09.19.
▼宝塚歌劇団雪組「追憶のバルセロナ」@東京宝塚劇場。うーん、正直どうなんだ、コレ。絵痲緒ゆうさんのハローグッバイ(トップ就任&退団)公演にしては、ちょっとひどいんじゃないかと思うんだけど。あまり見せ場のない脚本だし、しかも演出が芝居の基礎からやりなおせと思うような見せ方。「今どこが舞台という設定なんだ」とか「いまはじめて出てきた意味ありげな登場人物は誰なんだ」とか、あまりにも説明不足すぎて今ひとつ話がはっきりしない。大筋はもちろんわかるんだけど、脇キャラの設定がはっきりしなかったり、転換時の時空の飛び方がわけわかんなかったりするし、なんかもうイライラしっぱなしだった。これなら緞帳上げ下ろししまくりながら転換する古典的な植田演出のほうがよっぽどマシ! とか思ってしまいました。はー。トップの絵麻緒ゆうさんと娘役の紺野まひるさんも、あんまりラブシーンがないし。やっぱり主役が革命に立ち上がるのであれば、その前夜に「今宵一夜、お前の妻に……((c)ベルばら)」があるのがお約束というものではなかろうか。あまりに定番とはいえ、やっぱ女心としてそういう解りやすいラブシーンが欲しいところ。なんつーか、不完全燃焼だったなぁ。

2部のショー「ON the 5th」はNYの5番街をイメージした、いかにも脳天気なアメリカンな演出……かと思いきや、すっかり脳天気モードに染まったころ、後半に突然「飛行機が墜落して恋人を失った男の哀しみ」をトップが歌い上げるものだから。あからさまにNYの同時多発テロを意識してるんだけど、これってどうなんだろう。お客は宝塚にきらびやかな夢を観に来てるんじゃないの? そんな観客に現実を突きつけてどうするの? そしてこんな深刻な展開にも関わらず、余韻も何も無く歌い終わると同時に爆竹拍手する一部のファンってどうなの? などと思って、一気にどんよりしてしまいました。あぁぁ。

Date:2002.09.18.
▼五反田団「動物大集会」@こまばアゴラ劇場。女4人が集まってダラダラとお菓子をほおばる宴。でもその家主が飼っている小さくて動きの速い猿を間違って逃がしてしまって困ったなーという状況を描いてる。なんでもない20代女性の会話なんだけど、エチュードじゃなく前田司郎氏が全部書いたのだとしたらずいぶんよくできてるなぁなんて思ったりして。わざとらしくも無くあざとくもない、ただひたすらダラダラしつづける会話にしては飽きずに楽しめる。「タトゥー入れたいんだよね」「何の? 錨?」とか、ちょっと笑っちゃった。まぁストーリーらしいストーリーはないし、相変わらずこれでもかというほどに舞台美術はチープの極みだし。あまり万人にオススメできる劇団でもないのだけど。

Date:2002.09.15.
▼新橋演舞場九月大歌舞伎@新橋演舞場。前半は「鶴賀松千歳泰平 上意討ち」。無骨な武士、伊三郎(團十郎)の息子・与五郎(新之助)は、藩主の側室・お市(菊五郎)の厄介払いのために下げ渡される。拝領妻とはいえ、ふたりはすっかりラブラブの仲。ふたりの間に生まれた子供には隠居した伊三郎もメロメロ。しかし藩主の後継ぎが無くなり、前にお市が産んでいた藩主の子供が世継ぎとなるため、彼女を返上しろと藩主に命じられて、さあ大変……という話。筋書きやイヤホンガイドが無くても大丈夫な解りやすさ。ただちょっと退屈か……。ども義太夫狂言って苦手かも。それは私がまだその辺の情感とかを理解できない歌舞伎素人だからかもしれないんだけど。でも、ラストの討ち入りシーンもちょっと謎な演出だったなぁ。っていうかそれ、死んだのか? 討ったのか? さっき思いっきり斬られてたけど生きてるのか? と、なんか結末がよくわからない有様だったし。謎だわ。いまひとつ不満は不満なんだけど、でもデンデン太鼓を持って登場したご隠居團十郎さんのなんともいえない佇まいがおかしかった。そこだけはちょっと笑えたな。
後半の「お祭り」は、まぁそれなりに華やかな舞踊。後味よく劇場を後にする程度のオマケといった感じ。

▼続けて東銀座で歌舞伎座九月大歌舞伎(夜の部)観劇。でも、あんまりご贔屓な役者さんが出てないのでテンション低い。「時平の七笑」はただひたすら我當さんの最後の高笑いに尽きる作品。それ以外はちーと退屈か。芝翫さんの「年増」もなんとなくぼんやり見過ごしてしまった。長丁場の日に舞踊は向かないかもなぁ……やや眠い。でも、「籠釣瓶花街酔醒」は面白かった。ストーリーも解りやすいし。なんつっても吉右衛門さんの次郎左衛門がもう、泣かすったら。愛想尽かしのシーンは本当にかわいそうだったなぁ。雀右衛門さんの八ツ橋も哀れだし。つーか雀右衛門さんっていま82歳……? ありえない……。日によっては足元のおぼつかないときもあったらしいけど、私が見た日はホントきれいな遊女でした(3階からみてたからかもしれないが)。いやはや、歌舞伎役者ってすごいなぁ。「女夫狐」は義経千本桜の川連法眼館のパロディと聞いていたので、もっと派手に色々仕掛けがあるのかと思ったけどそうでもなかった。でもまぁこれも「籠釣瓶」の後味の悪さを消す演目なんだろうなぁ。

Date:2002.09.14.
▼コンドルズ「THE GREAT ESCAPE―日本国大脱走スペシャル―」@シアターアプル。なんか……派手な照明効果に誤魔化されてる気が。オープニングとラストの、学ランでの群舞はやっぱり見ていて気持ちいいし「カッコイー」とか思っちゃうんだけど。でもそれ以外がなぁ。振付的に、動きのパターンも多くない気がしたし。近藤良平氏レベルで踊れるメンバーが多ければ、もうちょっと動きのパターンも増やせるんじゃないかと思ったりもしたけれど……どうなんだろうなぁ。比較的巧いメンバーで踊ってるとこなんかはいいんだけど。コントとか人形劇とかのシーンは、やっぱりちょっとヌルいかなぁ……。まぁ、それがコンドルズだと言われたらそれまでなんだけど。どっちかっつーとダンスやパントマイムのシーンの割合がもっと高いほうが好みだなぁ、個人的には。ただ、ファンの女の子たちは大歓びで、かなりウケていた様子だったけど。

Date:2002.09.15.
▼少年王者舘「香ル港」@スズナリ。昭和初期のようなノスタルジックな世界観の中での子供たちの姿。時間軸がいったりきたりしながら、断片的なイメージが次々と展開する。王者舘の公演をみるのは確か3回目くらいだったような気がするけど、ようやく王者舘の楽しみ方がわかってきたような気はする。あまり台詞の意味とかストーリーとか考えず、ただイメージの奔流に身を任せていればいいんだな、と。ただ、こないだ見たKUDAN Projectに比べちゃうと、やっぱり役者の個性や存在感がちょっと薄い気がした。最初の頃も耳が慣れるまで台詞が聞き取りづらいし……。そのへんはちょっと物足りなくはある。しかし、あの映像や音や照明のきっかけががっちり合った演出&スタッフワークはお見事としか言いようがない。「あぁこのスタッフワークとテクニックの1割でも毛皮族にあれば」と思いながら観ていたけれど、やはり同僚も同じことを思いながら観ていたようだ。

Date:2002.09.12.
▼ベルリナー・アンサンブル「リチャード2世」@シアターコクーン。ざっくりしたあらすじしか知らない状態で見たので気づかなかったけど、もとの戯曲にだいぶ手をいれて、順番を入れ替えたり省略したりしているとのこと。おかげでシェイクスピア芝居とはいえ、ごちゃごちゃしてない、シンプルで解りやすい話になっていた。リチャードとボリングブルックを演じた役者さんがとてもいい。リチャード、もっとバカ殿な役かと思っていたけれど、悪気のないお馬鹿さんという感じでとっても哀れだった。ボリングブルックも、ラストのどうしようもない孤独感が哀れだし。リチャードと妻イザベルの別れのシーンもちょっと泣けたなぁ。「キスを。お前の心をおくれ」のセリフにはぐっときました。チケット代の高さには参ったけど、まぁ面白かった。

噂によると初日に某演出家のN川Y雄さんがロビーで「つまんねーな」とか大声で言っていたらしいのだけど。実際に見て納得しました。空間をひたすら埋めるN川さんの演出と違って、この演出家クラウス・パイマンという人は、どっちかというと余白を生かした絵画的な配置をする人なんですな。確かにこのへんは好みが分かれる感じかも。私は吉野朔実の漫画を思い出したりして、結構キライじゃないんですが。

Date:2002.09.08.
▼新国立劇場オペラ「椿姫」@新国立劇場オペラ劇場。主演はアンドレア・ロスト。つってもよく知らないんだけど。まぁ曲は耳慣れたものが多いのでそれなりに見ていられるのだけど、美術や演出はややおとなしめか。あんまり印象にないや。ちょっと疲れ気味の体調で見たので軽く船をこいでしまいました。ああ、もったいない。

Date:2002.09.05.
▼「おかしな2人」男編@パルコ劇場。うーん、もちろんつまらなくはないのだけど。役者によって演技のトーンが違うのが気になる。なんかそのあたりまだこなれてない気がするのは私だけか? 特に陣内孝則氏、まぁ笑いは取れてるから本人的には満足なんだろうけど、個人的には登場人物中、ひとり浮いてる気がしました。まぁ好みの問題なんだろうけど……どうしても「几帳面で潔癖で真面目」な人には見えないんだよなぁ。段田さんのだらしなさは意外に似合っていたけれど。でも、このキャストだったらフツーに陣内=オスカー、段田=フィリックスのほうがアンサンブルとしては良かったんじゃないかという気がしてならない。