ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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Elisabeth

もっと昔のヤツ
reviews


Date:2002.10.27.
▼ONEOR8「ゴールデンアワー」@駅前劇場。中華料理屋を舞台に、店員や客の人間模様を描いた舞台。その軸になっているのは、入院中の父親に代わって店を切り盛りする青年と、小さい頃に親の離婚で離ればなれになっていたその兄。彼女を連れて何年かぶりにその兄が帰ってきて、弟との間にはぎこちない空気が流れて……といった感じ。この劇団の作品で今まで私が観た中では一番の傑作だった。人情物としてはもうかなりの完成度で、このまんま紀伊国屋ホールにのっけても遜色ない感じがする。作・演出の田村孝裕氏、まだ若いのに……脚本も演出も役者も丁寧すぎるほど丁寧。笑いと涙のバランスもそのテンポも申し分なし。というか、もう、一分の隙もない感じ。完成度高し。弟が机を買ってもらえなかったことを話すところでは、ちょっと心の痛いところ突かれて泣きました。私も子供の頃学習机を買ってもらえなかった過去があるので……やっと机が手に入っても、それは母と兄の不在と引き替えというあの状況は切なかったなぁ。弟のその時の心情を思うと泣けて泣けて。「あ、泣かしにかかってるな」と思ってもつい滂沱。個人的な感情に付け込まれると弱いです。

まぁ欲を言うならもうちょっと色気というかエロっ気があってもいいんじゃないかという気もする。イイ意味でも悪い意味でも、若者が書いた脚本にはみえないんだな……。エロといっても別に濡れ場が欲しいというわけでなく、男女の間に隠された感情とか、そういう要素がほとんどないもんだから。そういう意味では下のスイングルド・プントオーニュ楽団のほうが色気はある。それはおいとくにしても、なんつったって今年のこの手の芝居の中ではグリングの「ストリップ」がずば抜けていたので、それを基準にしてしまうと、コレもやや物足りないなぁと思ってしまう。よく出来てるんだけどね。



Date:2002.10.25.
▼スイングルド・プントオーニュ楽団「鳥は逃げた」@神楽坂 die pratze。この劇団は初見。海辺の家を舞台に、日常会話から見えてくる人間関係。乱暴にまとめるならいわゆる「静かな演劇」系の芝居。割とリアリティたっぷりに演出しようとしているのだけど、それにしてはちょっと舞台美術が中途半端な気が。どういう構造の家なのか解らない舞台美術なので、抽象美術なのか具象美術なのかが一見分からない。海に面した側がばっくりオープンになっているのはいいのだけど、そしたらお約束としてそこは壁のはず。コレが全部外に繋がっていて出入り自由になっているのはちょっと謎。日本家屋なら縁側で済むけど、洋風のテラスであれはあり得ないのでは……。あと、目の前に海があれば人は普通水平線を見るものじゃないかと思うのだけど、そういう点でもあんまり外の光景や雰囲気をイメージした演出をしてない気はした。まぁ、そんな重箱の隅はさておき。脚本は割と繊細に、時々トゲも見せつつ、人間関係をじっくりとあぶり出していく感じ。まあ有名なところで誰が一番近いかというと岩松了あたりなんだけど、あそこまで底意地悪くない感じかな。脚本は悪くないけど、リアリティを作品に持たせるにはもうちょっと役者の技量が全体的に上がらないことには、という気もする。まぁ、ちょっとこの一作ではなんとも言えないのだけど。

Date:2002.10.23.
▼「エレファントマン」@赤坂ACTシアター。なぁんか演出にキレがないような。ハコ(会場)と作品の相性の悪さはもう、論外として(あの作品にはコクーンサイズが限度じゃないかと……なんでACTなのかと……先にマクベスに取られたから??)。もうちょっと主張の強い演出をしてくれないと、映画にはとても勝てないのでは。四季版の市村正親主演版は観ていないのだけど、映画と遊気舎の「じゃばら」が印象深いだけに、「とりあえず脚本なぞって作ってみました」くらいの演出ではどうにもこうにも物足りない。ああ、高い金払ったのになぁ。

そもそも美形俳優が醜いエレファントマンを演じるというのが肝の演出なら、なんで藤原竜也につたない話し方をさせたり、ぎこちない動きをさせたりするんだろう? フツーに、非の打ち所のない美形でいいのに、と思う。非の打ち所のない美少年に向かって、周囲が「醜い」と言ったり、手のひらを返したような態度をとったりするところに演劇的な意味があるんじゃなかろうか。どうなんだろうそこんとこ。竜也はがんばっていたけど、演出意図が曖昧なこの舞台ではどうにもこうにもといった感じだった。

天然ロボットの湯沢くんを歌わせるのもなんだか微妙。彼の歌声でいきなり始まったので、「あぁなるほど女装のカウンターテナーで猥雑感とか価値観の混沌とかそういう雰囲気を出そうとしてるんだろうな」と思ったが、舞台そのものはシンプルかつオーソドックスな展開で、見せ物小屋的な猥雑感もなく、むしろ上品とすら思える演出。うーん、これなら別にカウンターテナーでなくても、普通に女性ソプラノ歌手出した方が美しかったんじゃないだろうか。

竜也くんをはじめとして、役者は総じて悪くない。特に今井朋彦なんかすごく良かったんだけど。でも腹筋善之助&湯沢幸一郎だったら、小劇場ファンとしてはふたりにもうちょっと笑わせて欲しかった気もする。あの演出なら別にこのふたりでなくても良かったのでは……。

Date:2002.10.20.
▼「通し狂言 霊験亀山鉾」@国立劇場。仁左衛門さまを2列目で見た! もうそれだけで幸せ。でも水右衛門役は、色悪というよりはタダの悪。情け容赦ないただの悪だった。どっちかっていうと八郎兵衛役のほうが色気があって見てて楽しいかも。話の展開も演出も、なんかもうひとちょっと物足りない気もするけれど、でもまぁ退屈せずに見ていられる。でもまぁ何はともあれ仁左さまをたっぷり見られるし、一等席で1万円しないのも国立劇場の嬉しいところ。満喫した。

Date:2002.10.19.
▼宮本亜門演出「太平洋序曲」@新国立劇場小劇場。イイ意味でこじんまりとしたミュージカル。しかし、この舞台の価値は同時多発テロによって高まってしまったんじゃないかと思ったり思わなかったり。そもそも「黒船襲来」による日本の混乱ぶりを描いたソンドハイムのブロードウェイ・ミュージカルだったわけだけど。これを宮本亜門が新国立劇場で演出して、それをソンドハイムも気に入ってアメリカでの招待公演が決まって、その凱旋公演が今回、という、アメリカと日本の間を行ったり来たりの経緯があったわけで。日本初演の時に見ていたら「あーはい、幕末ね」で終わっていた話が、テロ以降の上演で「弱い立場の国を侵略する横暴な欧米」というテーマが思いっきり浮き彫りになってしまったために、奇しくも(?)当初の作者の意図を超えた作品になってしまったんじゃないかと……。まぁでも演劇ってのはそういうものなので、今この形で上演されたというのはこの作品にとって幸せなことだったのかも。

能舞台のようなシンプルなセットに花道、欧米からの訪問者は過剰に戯画化した鬼のような面の扮装。まぁ、全体的に能を意識したのか、あまり派手さはない演出。ちょっと派手なのは途中で天井を星条旗が覆うところくらいか。あの鬼のような欧米人の扮装をアメリカの観客はどう思って見てたんだろうと思ったりもするけど。でも、コレが受け入れられたということは、米国人もみんながみんな戦争大賛成ってわけじゃないんだろうなぁ、なんて思ったりした。

Date:2002.10.17.
▼二兎社「新・明暗」@シアタートラム。シアタートラムのベンチシートで3時間強という上演時間が苦痛でないというのは、それだけでスゴイこと。良くできてるし面白いしまぁ満足したんだけど……。ただ、ちょっと気になる点が少々(原作を途中までしか読んでないのでマトはずれなこと書いてたらスミマセン)。中盤までは津田と延子の視点でそれぞれ話が展開しているのに、終盤で津田のみの視点になってしまい、延子がほったらかしになっていて。そしてほったからかしのままラストのあのシーンを迎えてしまうのがちょっと気になった。あのオチにするのであれば、むしろ延子のモノローグやエピソードは極力排除して、「女性」を徹底的に「得体の知れない他者」として描いたほうが良かったのでは……と思ったり思わなかったり(これだと2時間にまとまりそうな気もするし)。でなければちゃんと最後まで延子の心理面を話の展開に絡めて欲しかった気がする。

あと、全体的に笑いのセンスがヌルいのは、まぁ客層からしても仕方ないのか。そもそも笑いがメインの舞台ではないからいいっちゃいいんだけど。役者は蔵之介さんも山本郁子さんもいい。ファンの欲目かもしれないけど、蔵之介さんは人間らしい弱さや狡さが巧く出ていて良かった。木野花さんはちとやりすぎかと思うところもあったけど、多分ああいう演出なんだろうな。休憩中のロビーでは「新・明暗まんじゅう」という可愛い兎の形の饅頭が売られていた。味はフツーだけど美味しかった。

Date:2002.10.15.
▼「ダブル・スタンダード」@PARCO劇場。うーん、スズナリあたりで観たい内容かも。前半は自転車キンクリートSTORE「おーい、救けてくれ!」。村上淳はちょっと演技が熱いかなー、まぁ演出でもあるんだろうけれど、もうちょっと抑えたトーンの芝居のほうが好み。しかし全体的に演出にピンとこない気も。そもそもパルコでやるような戯曲ではないのかもしれないし、二本立てという事情から舞台美術が作り込めないせいもあるのかもしれないけど、もうちょっとなんとかなりそうな気もする。稽古場を見てるような気がするんだよなぁ、なんとなく。ちょっと眠くなった。二本目はZAZOUZ THEATER「動物園物語」。この戯曲、たぶんどっかで見たはずなんだけどどこで見たんだろう? 思い出せないや……。不条理な目に遭う光石研が好演。田中哲司は嫌いな役者ではないんだけど……この役をやる以上うっとおしく見えてしまうのはしょうがないのかも。きっと戯曲の内容からして後半のほうが眠いだろうと予測していたのだけど、意外にも眠くならなかった。

Date:2002.10.14.
▼「仮名手本忠臣蔵」@歌舞伎座10時間耐久通し観劇。3階の狭い席で通して見たので、かなり疲れた。途中の道行きのあたりで気を失ってしまったけれど、総じて面白かった。しかし昼の部と夜の部で配役が変わってしまうのは(特に討たれる側と討つ側が入れ替わってしまうのは)なんとかならないもんだろうか。そうと解ってみていてもちょっと違和感が……。玉三郎さんキレイだったなぁ。

Date:2002.10.11.
▼蜷川演出「マクベス」@シアターコクーン。舞台を囲むハーフミラー、天井から吊された赤い糸、やたら出てくる蓮の花のモチーフ……もう、これでもかこれでもかと炸裂する蜷川節。ザ・ニナガワ歌舞伎。これであとは水槽を出したり搬入口を開けたりすれば完璧(?)なんだけど。ま、演出手法としてはいつもどおりのニナガワさんで、もーお腹いっぱいなんだけれども、これはこれでもちろん面白かった。お友達に譲ってもらったチケットがなんと2列目(!)だったので、いまにも血管の切れそうな勝村さんのこめかみが気になって気になって仕方なかったけど。マクベスの唐沢さんは、躁鬱の激しい若者という印象。評判通りの好演。この役作りならマクベスじゃなくてそのままハムレットでもいいかも、と思ってしまった。そしてそれを叱咤激励する大竹しのぶのマクベス夫人、見ていて誰かに似てると思った「……あ、そうだ、落合博満夫人だ……」。後半の狂気もまぁ悪くはないんだけど、「売り言葉」「欲望という名の電車」と来て、狂い方がほとんど同じ気がするのはちょっと気になった。勝村さん、熱演なんだけど……そこまで熱くならなくても……という印象。もうモノスゴイ間の取り方とトゥーマッチなくらいの熱い演技。まぁ女房と子供殺されたんだから、それくらいしても良いんだけどね。見てるこっちが疲れるくらいの演技に、思わず心の中で「かっつん血管切れそうだよ!」と何度も呟いてしまった。

Date:2002.10.09.
▼大人計画 日本総合悲劇協会「業音」@草月ホール。うーん……個人的にはちょっとピンと来なかった。初日で物語りがスムーズに流れていないのかどうかわからないけれど、なんとなく表層的な印象。ストーリーはちゃんと頭に入ってくるんだけど、そこで表現されるはずのモノが伝わってこない感じ。そういえばグローブ座で「愛の罰」みたときもそんな印象だったかも。話は悪くないんだけど、劇場のせいかなんとなく薄まった印象を受けた気がする。以前の松尾作品ってもっと乱暴なくらいに観る人の心に踏み込んできたような気がするのだけど。

まぁそれはさておくにしても、9.11の同時多発テロの映像を使ったりとか、ラストの荻野目慶子のセリフとか、「えっ、松尾さんがそういうことしちゃう?」と思ってしまうような、ありがちなことをやっていたのがちょっと驚きだった。なんか散々ほかでやりつくされたことをやってしまってる気がして。もうちょっと芝居がこなれた頃に観ればよかったかな。

Date:2002.10.08.
▼「ビルの中味」@本多劇場。2社の合併で起こる社内抗争、陰湿ないじめやいやがらせの果てに辞めていく人々。そんなサラリーマンの悲哀が描かれているわけだけど。一行レビューに「あの会社がリアルに思えない会社員の人は羨ましい」と書いていた人がいたが、むしろ「あの会社をリアルと思える会社員の人が羨ましい」と思った。どうだろうそこんとこ。まぁ芝居にする上で解りやすいストーリーにしたせいかもしれないけれど、会社の中で起こるあれこれって、本当はもっと陰湿でえげつない気がします。と思うのは私だけかな。猫のホテル&ラッパ屋の役者陣の組み合わせは、予想していたほど違和感なし。意外にしっくりなじんでいたような。

Date:2002.10.07.
▼二兎社「新・明暗」見るハズだったが、山本郁子さんのケガのために休演。公演は後日に振り替え。

Date:2002.10.06.
▼ミュージカル「モーツァルト!」@日生劇場。楽曲はいいし、重厚なコーラスワークはそれだけで感動的。でも……なんというか、脚本が甘いのか、訳詞が甘いのか、演出が甘いのか、役者の役柄に対する解釈が甘いのか……モーツァルトの一生を通じて何が言いたいのか、そしてそれに対して登場人物のひとりひとりがどう作用していたのか、全然伝わってこない。まだ幕があいて2日目のせいか、場面(歌)ごとに流れが寸断されてる感じで、ひとつの芝居としてうまく流れてない気もするし。リピートしていけば行間を埋める作業もできるかもしれないけど、一回しか見ない客にはちょっと解りづらい。なまじ先日観た映画の「アマデウス」がその辺完璧だっただけに、比べるのもどうかと思うくらいに物足りない。モーツァルトをヴォルフガングとアマデ(子役)に分けたとこまではいいんだけど、その解釈も中途半端だし。アマデがモーツァルトの才能を表現してるんだろうというとこまでは解るんだけど、そのふたりの“モーツァルト”がどうして死に至ったのかがはっきりしなくて、ちょっと消化不良。ふたりが共倒れする東宝版とちがって、ウィーン版ではアマデのほうはヴォルフを殺してからも曲を書き続けるという演出がされていたと小耳に挟んだ。だとすると、「モーツァルトの才能は肉体が死んだ今も生きている」と解釈できてすっきりするのに、なんで変えちゃったんだろう……疑問。

残念なことに、セットがかなりショボい。場面転換は比較的スムーズでいいけど、2階席から観ると黒い床に畜光テープが見えるので、余計に安っぽく見える。1階で観ればそんなに気にならないかもしれないけど……。でもあの無駄な階段のついた装置や、レインボーに輝く額縁だけは、もうちょっとなんとかなったんじゃないかと……

キャストは総じて悪くない感じ。主演の井上くん、大丈夫かと不安だったけど、大健闘。あれだけのそうそうたる顔ぶれのなかで、のびのびと演じてる感じで好感触。まぁ、ストーリーをちゃんとひっぱる存在感にはまだちょっと欠ける感じだけど。それに、高橋由美子嬢が意外に歌えるのでビックリ。松たか子ちゃんはアルドンサに比べれば肩肘張りすぎない感じで最初は良かったのだけど、どーしても悪妻コンスタンツェには見えない。どうしようもない母親と姉妹が思いっきり性格悪そうで馬鹿そうなビジュアルなので、彼女だけ上品に見えてしまうし。そうなるとソロ(ダンスに行くのはやめられないと歌う曲)の歌詞がどうにも解釈不能になってしまう。あんなに悲壮感たっぷりに歌われると、「旦那が働かないから生活が苦しい」と訴えてるようにしか見えないんだけど……。あと、子役(モーツァルトの子供時代)が可愛い!! もうホント、人形みたいで可愛い〜。それだけに、一幕ラストで井上くんの腕にペンを突き立て、その血で楽譜を書くという演出や、終盤で井上くんの首をしめたりするあたり、かなりホラー。この辺の演出はまぁキライじゃなかった。

ちょっと期待はずれだったのは市村さん・久世さん。市村さんは出番が多い割には地味な印象で、「出てたのか?」というくらいに記憶に残りにくかった。久世さん、せっかく聴かせるソロ曲があるのにも関わらず、曲のキーが歌いやすいキーでないのか、ちょっとのっぺりした歌い方になってしまってた。しかもウィーン盤よりオクターブ下げてる気がするし……残念。

一番笑い所を持っていくのはやはりこの人でしょう、山口コロレード祐一郎大司教。なんかもう、台詞のすべてにいちいちビブラートかかってるし。女の子4人もはべらせるなんて、“お取り込み中”にもほどがある。そしてなんの意味があるのかトイレシーン(!)まで。しかも仕切の向こうで頭上げたり下げたりと、一体何をしてるんだとツッコミたくなる気持ちで一杯。いちいちマントばさばさやってるし。あぁもう笑いが止まらないったら。ていうか、さすがバズーカ砲だけあって声量がひとり違いすぎ。なんかもうココまで来ると何をしていても、そこにいるだけで笑える(あぁ山祐ファンの方本当にごめんなさい)。

それにしても後半の仮面舞踏会シーン、明らかにファントムを意識してる模様。「歌え、私のために!」みたいな台詞や白い仮面まででてきちゃった日には、パロディとしか思えない。井上くんが「MOZART!」と書かれた布を身体に巻いて歌うシーンなんか、矢沢永吉かと思ったし。高橋由美子嬢のひとり人形プレイも、別の意味でかなりホラー。コワイよー(涙)。



Date:2002.10.05.
▼ヨーロッパ企画「ロードランナーズ・ハイ」@しもきた空間リバティ。舞台は学生寮。新入生が見学に来るから3時までに汚いロビーを片づけなきゃいけなくて……というワンシチュエーションもの。掃除の途中で発掘された懐かしのファミコンゲームがストーリーに少しだけ絡む。まぁ、つまらなくはないんだけど、いまひとつ決め手に欠けるか。終盤でゲームの映像とストーリーが絡むあたりの仕掛けも、つい最近シベリア少女鉄道とかの大技を見た後だとちょっと笑うところまではいかないし。単純にワンシチュエーションの会話劇として見ると、やや個々のキャラクターが弱い。いなくてもよさそうな登場人物が3〜4人はいるので、そのへんを削って一人一人にもうちょっと個性とエピソードを分担させたほうがいいような気が。男子劇団という点でラブリーヨーヨーとかと比べちゃうと、どうしても役者の個性と愛嬌とやんちゃ度が物足りない気もするし……。ただ、作・演出の上田誠氏の22歳という若さを考えると、これだけしっかりと芝居を作ってるのには驚く。3年後くらいにはずいぶん面白くなってるかもしれない。

どうでもいいけど劇中に出てくるスーパーマリオとかロードランナーとかエキサイトバイクとか懐かしすぎ!! 思わず帰ってからロードランナーをダウンロードして遊んじゃいました。どうせならゼビウスも出してほしかったなぁ。

Date:2002.10.04.
▼拙者ムニエル「新宿ギリギリ学園」@THEATER TOPS。「あれ? 今日が初日だったっけ?」と思わずチラシを確認してしまった(2日目だったけど)。幕の振り落としがうまくいかなかったり、シーンの切り替えに必要なブラインドがちゃんと閉まらなかったり、役者が舞台上を移動する時に本棚をひっかけて倒してしまったりなど、全体的にばたばたしていて、なんだかまだ芝居がこなれてない感じ。拙者ムニエルのスタッフワークは小劇場の中では優秀なほうだと思っていたのだけど、慣れない劇場で戸惑ったんだろうか。いつもの抽象的なセットとは違って、職員室のリアルなセットを作ったりして、「おや? 今回はシチュエーションコメディなのか?」と思ったけど、そうでもなかった。ある生徒が辞めようとするのを先生たちが一生懸命引き留めようとして、その理由が「学生がひとりしかいないから」というところは面白かった。うーん、でもそれ以外のところはいまひとつピンとこなかったなぁ。今回はちょっと不発気味? 次回に期待。

Date:2002.10.03.
▼EHHE「スウィートポップキャラメ ルマキアート」@中目黒ウッディシアター。かなり初日感漂う舞台。お客さんの反応も鈍く、出演者もやや緊張気味か。教会ネタは面白くなりそうだったが、噛んでいたのが残念。一番興味深かったのは即興でやったというラブリーヨーヨー登場のコント。ラブヨーのうちの何人かが、すごく笑いに対しての反射神経が良くて感心した。彼らの作劇術の一部をかいま見た気分。