ウラPlay News  〜言いたい放題観劇雑記帳〜
このページはオイラの個人的な覚え書きであって某情報誌とは一切関係ありません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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「Swan Lake」


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Elisabeth

もっと昔のヤツ
reviews

Date:2003.02.26.〜04.06
▼AMP「白鳥の湖」の感想があまりに長くなってしまったので、まとめてこちらに移動しました。


Date:2003.03.30.
▼昼、ペンギンプルペイルパイルズ「ドリルの上の兄妹」@シアタートップス。ペンギンプルペイルパイルズは初見、倉持作品はプリセタの「ガニアナ」以来。まぁ、だいたいこんな感じの芝居が出てくるだろうなぁ、という予想の範囲内ではあった。やや不条理気味の会話劇。一本だけ観るとややつかみ所はない気もするけれど、何本か観ていくウチに味わい方がわかるタイプの作家のような気がする。

▼夜、文学座「アラビアン・ナイト」@全労済ホール スペース・ゼロ。芝居にウルサイ方が「去年のベスト1」の舞台だと話していたので気になっていたが、なるほど。まだ少し荒削りな部分というか隙があったりはするものの、シンプルな舞台にひとり何役もこなす役者たちのアンサンブル、生演奏の雰囲気が、一気に物語に引き込んでくれる。好奇心や想像力をかきたて、観る者の興味を引きつける演出が楽しい。役者の歌のレベルがもう少し高ければ、ミュージカルファンにもオススメできる音楽劇になると思うのだが……。まぁでも多少の欠点は見受けられつつも、それを補って余りある魅力たっぷりの作品。「子供のためのシェイクスピア」シリーズが好きな人ならオススメかも。


Date:2003.03.23.
▼歌舞伎座昼の部。諸事情で「松寿操り三番叟」は観られず、「浮舟」「勧進帳」のみ。「浮舟」、玉三郎さんはきれいだし仁左衛門さんも美しいのだけど、現代語っぽいセリフがちょっと違和感。まぁ話はわかりやすくていいけど、ちょっと安っぽい雰囲気も……。匂宮が浮舟を押し倒そうとするシーンなんかはもうそのまんま昼メロっぽくて、「真っ昼間の銀座で何千人がコレをみてるのか」と思うとなんだか笑ってしまった。「勧進帳」、実は舞台では初めてみたけど、テレビで観たのと同じー、とか、その程度の感想だった。別にそれほど面白い演目でもないような気がしたけど。遠くで観てたからそう思っただけかなぁ。

▼歌舞伎座夜の部。仁左衛門さん目当てで奮発して一等席を取ってみた。「傾城反魂香」……師匠のところに「うちの旦那も出世させてよー」って言いにくる妻ってどうよ、という気はしないでもないんだけど。でも富十郎さんと芝翫さんの夫婦の演技がちょっと泣けた。「連獅子」は勘九郎・勘太郎・七之助の三人バージョン。さすがに迫力あるなぁ。単純に目に楽しい。さて今日のメインイベント、「与話情浮名横櫛」。したたかな玉三郎さんのお富が与三郎の仁左衛門さんを寝床に連れ込むあたりが楽しい。後半、店の外で石蹴りしてる仁左さまの可愛いことったら。ああいうちょっとぼっちゃん風情の悪人やらせたらホント似合うなぁ! 玄関先で膝抱えてる姿も可愛いし。くう。しかし、もうほとんど息をつめてみていたのでちょっと疲れた。

ついこんな想像を。
(画像提供:日和屋)

Date:2003.03.21.
▼夜、「ノイズ&ファンク」@赤坂ACTシアター、2回目。マチネソワレとあった日のせいか、オケピのミュージシャンの皆様が妙にリラックスムード。舞台が始まる前や休憩時間に勝手にセッションを始めたりして、ひっそりと即興で盛り上がっていた。先週火曜日に観たときよりセヴィアンはご機嫌だったようだが、その分ラストの即興の場面が長引いて、ちょっと間延びした印象は正直あった。まぁ長く観られた分は得したという気もするけれど、作品の完成度的にはキリっと切り上げた前回のほうが、まとまりは良かった気がする。


Date:2003.03.14.
▼ダンダンブエノ「いなくていい人」@全労済ホール スペース・ゼロ。井手茂太振付・演出、音楽はたま、出演はダンサーではなく役者……という異色のダンス公演。イデビアンワールドにたまの生演奏はなかなか新鮮。役者たちはやっぱりイデビアン・クルーのダンサーに比べたら踊りのレベルは低いのだけど、その代わりにそれぞれの個性がはっきり出てるので、モノトーンなイメージのイデビアンに比べたらカラフルな印象。ナイロン100℃とかKERAさんの演出作品の時も思ったけど、たまの演奏は舞台と相性がいいのかも。音楽だけでも雰囲気があって、聴き応えがある。イデビアンのファンとしては充分楽しめる内容ではあったのだけど、欲を言うならもうちょっと「ダンス初心者」のお客さんにむけて間口を広くしておいたほうが良かったんじゃないかな、という印象も。もうちょっと解りやすい設定なりテーマなりストーリーなりがあったらなぁ、と思わないでもなかった。スーツやOL制服で踊るなら、もっとオフィスらしい仕草をたくさん入れるとかしたらいいんじゃないかな、とも思ったし。たとえば書類をめくる、キーボードを叩く、ひきだしをあける、電話をかける、受話器を取る、コピーを取る、コーヒーを入れる、お茶を置く……etc、オフィスならではの仕草はいくらでもあるのだから、「ああ、あるある」と思わせる動作がダンスに組み込まれていたらもっと間口が広がっていたんじゃないかという気はしないでもない。まぁ、これはごくごく個人的な意見だけど。でもまぁ実験的な試みとしては充分成功していたと思うし、この路線でさらにバージョンアップした舞台を観てみたいとも思った。


Date:2003.03.13.
▼こまつ座「人間合格」@紀伊國屋サザンシアター。太宰治の半生を男友達を中心に描いた物語。女性と心中しがちで退廃的なイメージの太宰像ではなく、男の友情に恵まれた太宰の姿はなかなか新鮮。津軽訛りの番頭・すまけいがチャーミングでいい味を出している。でも津軽弁が流暢すぎて時々何を言ってるのかさっぱりわからないんだけど。でもそれはそれでいいんだろうな、多分。全然似ていないと思っていた大高洋夫が、だんだん太宰に見えてくるのも不思議。さすが代表作だけあってよくできていた。


Date:2003.03.11.
▼ブロードウェイ・ミュージカル「ノイズ&ファンク」@赤坂ACTシアター。いやぁ、スゴかった。瞬間最大風速的な高揚感でいえば、軽く「白鳥」を越えたといっても過言ではないほど。去年全米ツアーを観に行ったときはゴリゴリの仕事だったんであんまり観客として楽しむ余裕がなく、「スゴイ作品だということは解った」くらいの感想だったんだけど……。今回はじめて「タダの観客」として何も考えずに観たら、いやぁスゴイのなんのって。あんなに自然に観客がスタオベしてたのを見たのは平成中村座の「夏祭〜」以来だったんじゃないかと(って、結構最近だったか)。つか、最初に見たときにこれだけ感動していればもうちょっとマシな記事が書けたんじゃないかと、それは心残りになってしまった。

実はタップって全然観ないほうなので、最初はほとんどこの舞台にも興味がなかったんだけど。でもこのタップはもはやタップじゃない。あまりにも早すぎて……。とにかくひとりひとりのダンサーのテクニックが人間離れしていて、日本人タップダンサーの上位10人を集めて束にしても、彼らのうち一人に敵わないんじゃないかと思うほど。そんな5人のダンサーの中で、セヴィアンのまたズバ抜けて上手いこと上手いこと。こんなスゴイものを東京でやってるのに空席があるなんて本当にもったいなさすぎる、と本気で思ってしまった。

悪名高い(?)赤坂ACTシアターだけど、この演目にはあってる気がした。「クラスアクト」を観たときには、ステージがあまりにがらんとだだっぴろく感じられたので(「キャバレー」ですら、もっと小さい劇場でやるべきだと思った)、出演者9人(ダンサー5人+ドラマー2人+女性歌手1人+MC1人)の少人数のカンパニーで、しかもこのシンプルすぎるセット(基本的にほとんど素舞台)では、舞台が広すぎるんじゃないか……なんて実際に観るまでは思っていたのだけど。出演者の存在感が大きいのか、まったく舞台の広さを感じさせない内容だった。しかも、ラストのほうでは盛り上がった観客が足でリズムを刻むのまでが場内に響き渡るのが余計に雰囲気をもり立てていた気が。「掘っ立て小屋」などと陰口をたたかれるラフなつくりのこの劇場も、こういう内容の舞台には似合っているのかも。

この日は客の入りが6割くらいだったんで「あぁコレでは今日は盛り上がらないだろうなぁ」と開演前は思っていたけど、開演してセヴィアンが踊り始めた瞬間に空気が一変。最初のステップだけでかなりのインパクト。リピーターが多いのかアチコチから歓声が上がっていて、ライブ感たっぷりの盛り上がり。特にラストの高揚感はものすごくて、いつもは付き合い程度にしか立たない自分も自然にスタオベっていた。観客の満足度も高かったらしく、客電がついても拍手をしたまま帰る気配を見せない熱狂的なファンも多かったようだ。「白鳥の湖」は演出や振付の斬新さに感動したけれど、「ノイズ&ファンク」は人間の生身の身体の可能性に驚嘆。ああ、すごかった。とにかくすごかった。


Date:2003.03.07.
▼ONEOR8「春へと。」@ザ・スズナリ。売れない漫才コンビとふたりをめぐる人間模様を描いた作品。今回は客演を入れずに劇団員のみで勝負。インタビュー記事なんかを読んでこの舞台を観るかぎりでは、彼らはたぶん今までよりも一段上のステージをめざそうとしてるんだろうなぁ、とは思うのだけど。その心意気は感じたしそれは素直に良いことだと思うのだけど、成功していたかどうかという点ではちょっと疑問。ああいうどっちつかずのダメな状況でうだうだとしている男性にはすごく共感を得られるとは思うんだけど、女性の視点で見るとどうしてもあのヒモ男やその相方に感情移入できかねる部分がある。ヒモを飼ってるあの女性に、もっと切実で明確な理由が欲しいし(いちおう頼られることが嬉しいといったくだりはあるけれど、それだけではちょっと物足りない)、彼女と父親との葛藤も匂わせるだけで結局本編とあまり深く関わらないのも、なんだか消化不良感が。あの展開で彼女がきっぱりとヒモ男を切り捨ててくれたらそれはそれですっきりしたんだろうけどなぁ。そういう意味では、「ヒモであることを許す甘さと、ダメな状況に甘んじる弱さ」が作品から匂ってしまって、ちょっといただけなかった。ダメな状況を描くならもっと徹底してダメーーーーーーな感じを出して欲しいんだよなぁ。あの漫才コンビのふたりをもっと徹底してダメな状況に追い込んだほうが良かったんじゃないかと。ふたりとも実家に帰って普通に就職すればすぐにでも社会復帰できそうな感じで、その中途半端さがまた観ていてイライラさせられるんだな。もっと「漫才or Die!」みたいな切実さが欲しいんだけど……。芝居そのものの完成度は別に悪くないんだけど、そのへんのテーマの甘さが中途半端で気になった。私の周りではやはり男性にはウケがよく、女性には気に入られてないようだ。そうだろうな……。


Date:2003.03.06.
▼劇団☆新感線「オロチGTR」@新宿リキッドルーム。昨日よりはややフロアの人口密度が薄い感じ。昨日は体力温存のためあまり踊らなかったので、今日はめいっぱい踊ろうとフロア中央へ。センターに立つ橋本さとしさんの前で思う存分踊る。曲は昨日と6割くらい一緒で、あと4割が別の曲。井上陽水の「氷の世界」ハードロックバージョン(?)とか。「OH! KAMA!」とか懐かしいなぁぁ。「お布施ブギ」とか、あのビリーメイクでやってほしかった気もするけど。ちょっと残念。昨日のアンコールでも「ゴローにおまかせ」やってたんだが、なんだか猛烈に「ゴロおま」が観たくなってしまった。ビデオないんだよなぁ、あの作品は……残念だ……。あとTAKIさんの歌のせいで無性に「阿修羅城の瞳」が観たくなったのだが、その直前のMCがあまりにあんまりで……「寝グソしちゃいました……阿修羅」って。台無しだよ!! この夏再演あるのにどうしてくれるんだよ! 聴くたびに思い出しそうでイヤなんですけど!


Date:2003.03.05.
▼昼、「さくら」@明治座。テレビ版の続編という内容だったけど、設定や人間関係はある程度一幕目でちゃんと説明してくれているので、朝ドラを見ていなくても充分楽しめる内容だった。まぁ正直一等席料金はちょっと高いと思うけど、舞台そのものはよく出来ていたんじゃないかと思う。ところどころにKERAさんらしいナンセンス風味な演出も見受けられたが、基本的にはオーソドックスな商業演劇といった感じ。客席が総お茶の間化していたのがなんだかおかしかったけど。みんなTV見てる気分なんだろうな。でもこの舞台ではそれもアリと思わせる空気があった。小澤征悦が高野志穂にプロポーズした瞬間、「あぁ、やっと言ったわー」なんていうため息まじりの声が聞こえたりして、なんかもう気分はみんな孫を見守るおばあちゃんなんじゃないかと……。役者のなかでは野口五郎&笹野高史がいい味を出していた。

▼夜、劇団☆新感線「オロチロックショー」@新宿リキッドルーム。懐かしの衣装に身を包んだオロチのみなさんに思わず感涙。そしてメンバー数人の脂身に年月を感じて思わず涙。それでも、あの衣装を着て大丈夫なのかとはっきり不安だった古田氏が意外ににそれほどでもなかったのである意味一安心。

それにしても次から次へと懐かしい曲が出てくるんで嬉しくなってしまった。2〜3回しか聴いたことのないはずの曲でも、意外に覚えているもんだなぁと驚いたりして。この日は体力が続くかいまひとつ不安だったので(なにせものすごく忙しかったんだこの週は)あまり踊らずに後ろから眺めていたのだが、もうちょっと前でもみくちゃになってくれば良かったかな。

それにしても新感線の舞台で観る橋本さとしさんの輝いていることったら。「これをきっかけに劇団に復帰して下さい! 待ってます!」と、思わず心の中で叫んでしまった。ちなみに今日のスペシャルゲストは氣志團マネージャー・明星真由美さん。「ロストセブン」の曲をソロで披露。久しぶりにステージで観られて嬉しかった。もう「いつでも女優復帰して下さい! 待ってます!」と心の中で叫んでしまった。


Date:2003.03.04.
▼「寝盗られ宗介」@紀伊國屋サザンシアター。つかこうへいの戯曲を山崎銀之丞の演出・主演で上演。うーん、やや薄味のあっさりしたつか芝居、といった印象。つか演出ならもっと暑苦しくてもっとカタルシスがあるんじゃないのかなぁ、なんてぼんやりと考えてしまった。ヒロインの横山めぐみさんは、悪くはないし雰囲気はあるんだけど……やっぱりつか芝居のヒロインにはもうちょっと迫力が欲しい。そういう意味では吉野紗香嬢のほうが、決してセリフ回しがウマイとはいえなかったとはいえ、切実な迫力が一瞬でも感じられた気がした。


Date:2003.03.03.
▼スタジオライフ「トーマの心臓」@アートスフィア。TVで放映されていたのを少し観たことはあったけど、作品をちゃんと舞台で観るのははじめて。再演を重ねているだけあってもうすっかり洗練されているというか、ムダはない感じ。ただ観客へのサービスなのか演出家の趣味なのか、原作でさらりと流されてるはずのキスシーンやSMシーン(?)がいやにたっぷりと濃厚に演じられるのが気にはなったけど。サイフリートの登場するクライマックスの場面だけ、萩尾望都ワールドじゃなくて竹宮恵子ワールドになっていたんですけれど……。

キャストはまぁイメージ通りの人もいればそうでない人も。笠原浩夫オスカーや及川健エーリクあたりはもう、さすがの安定感。願わくばエーリクはもうちょっと声が高いといいんだけどね。まぁこれはさすがに成人男子に求めるのは無理な相談か。ユーリの山崎康一氏は原作と比べると葛藤と苦悩が前面に出ていてちょっとイメージが違う。まぁ原作を知らなければ問題ないんだけど。あの生真面目な仮面の下に隠れて時折かいま見せる脆さ、みたいな、そんなユーリであって欲しいと願うのは酷ですかね。曽世海児氏がユーリをやってた時に観ればよかったかも。

それにしても客演のNIRO氏……どうみてもビジュアル系ナルシストなサイフリート。いや、これはこれで楽しいんだけど。さすがダンサーっつうか、どう見ても拍子を刻んで動いてる気が。しかし、どこでそんな芸風覚えてきたんだぁぁ、と内心叫びたくなるようなナルシストっぷり全開の演技……。帰り道、ずっと同僚の前でサイフリートのマネして帰ってきました。面白すぎる。原作ファンとしてはあのSMシーンはさらっと流してほしいとこなのだが、あんなビジュアル系サイフリートなら、もっとたっぷりやってくれても良かった。っていうか、ココだけ幕見したいくらい、正直楽しかった(こんなこと書くと品性を疑われそうだ……)。