ウラPlay News 番外編  〜AMP「白鳥の湖」日記〜
このページは個人的な覚え書きです。舞台の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されております。間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい。

*ほぼ敬称略*


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AMP
「Swan Lake」
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Diary

Date:2003.06.01. ソワレ
▼昼公演の楽しい記憶も覚めやらぬまま、開演直前にトム王子と同じ釜の飯(詳しくはDiaryに後で書きます)を食べて挑んだ千穐楽。これでとりあえず白鳥祭りも一段落(一段落? 一段落って一体?)と思うと感慨深い。千穐楽公演は、スワン:ジーザス、王子:トム・ワード、女王:エマ・スピアーズ、執事:スティーブ・カーカム、ガールフレンド:トレイシー・ブラッドリー、幼年王子:ギャヴ・パーサンド。個人的にはフィオナ嬢のガールフレンドが見たかったけど、まぁいいや。この回は最前列センターブロック上手側より観劇。ああ、昨日と同じ下手ブロックで見たかったなー、なんて贅沢なことをつぶやく。千穐楽に最前列で見られるっていうのにこれ以上何を望むというのか……

昨日のマチネの公演がやや押さえ気味に見えたジーザスだったけど、この日はもう押さえるどころか最大限出せる力を出して演じてる印象だった。2幕、5/24に見せてくれたような大熱演。ああ、感涙。そしてなんといっても3幕ですよ。笑顔、笑顔、笑顔! あの伝説の(?)4/5夜を遙かに超える笑顔! 3人の王女との密着度も増してる気がするし……ルーマニア王女と踊り始める瞬間なんて、ご挨拶がわりにすでにキスしていた気が。そして、なんといってもジャンプの高いことったら! 3人の王女と踊ったあとにソロでくるくるっと回るところが、いつもよりずっと高い!(←思わず「わぁ」と口走りそうになった。そして実際にそんな声が客席からあがっていた気も)。腰つきもエロ度アップ。ここのソロは本当に気合いが入っていてすごかった。いままで見たこともないようなキレの良さだった気が。ソロの後の拍手&歓声の量も尋常じゃなかったし。スペインの踊りの間も、4/5夜同様、上着を脱いじゃあスペイン王女にアピール。そして女王とのパ・ド・ドゥでも、女王の後ろで飛ぶところがものすごく高かった気が。トム王子を翻弄するシーンも、なんかもう楽しそうで楽しそうで。いやそりゃもう、あの印象的な4/5夜の記憶があっさりと上書きされてしまった。

この日は他のダンサーも気合い入りまくりで、3幕ラストのコーダなんてもう、すごい迫力だった。特に男性陣。ふだんよりもかけ声も多く聞こえた気が。飛び散る汗の量もみんないつもより多かった気がするし。ジーザスが「イェッ」と叫んでいるのも生声が聞こえてちょっと嬉しかった。ここはダンサーたちの一体感もすごかったけど、同時に客席のボルテージもシンクロして急上昇した気がした。あの高揚感&一体感ってのは、そうそう劇場では味わえるもんじゃない。強いて言うなら野球の試合で逆転満塁ホームランが出た瞬間の勝利者側スタンドの空気に一番近いんじゃないだろうか。そのくらいグルーヴ感があった気がした。

そして、なんといっても印象深い4幕。白鳥たちの群舞も気合い入りまくってるように見えた。マチネ公演のお遊びな雰囲気とはまったく違い、とにかく真剣さがひしと伝わってくる。ダンサーがみんな汗だくで、この時点ですでにメイクが落ちまくっているのだ。冷静にみればそれはあんまりキレイじゃない光景なんだけど、もう、この空気の中ではその落ちかけたメイクすら美しいのだ。そして、傷ついたジーザスが登場……あ、思い出したら泣けてきた。この日の4幕のジーザスは本当に壮絶だった。他の白鳥たちの攻撃の本気度がいつもより高いから、囲まれてる時の敗北ムードがいつもより濃厚。もう絶対絶命の状態なのに、王子をなんとかして守れないかと必死に抱きしめる手が切ない。白鳥たちに囲まれて攻撃されてるときなんか、ベッドの背から乗り出して、向こう側に落ちてしまうんじゃないかと思うくらい必死に、手を伸ばして攻撃を逃れようとしてるんだもの。ベッドの上から下にいる王子に向かって手を伸ばすところの表情なんか、もう、必死さが切なくて切なくて。単純に振付というだけでなく、「本気で攻撃してくる白鳥たち」と、「瀕死の状態で、それでも王子を守ろうとする白鳥」と、そして「愛する白鳥を失いそうなのに何もできずただ手を伸ばすことしかできない王子」の絵が、それはもう言葉にはならないくらいに哀しくて。それはもう日本の千穐楽ですら味わうことのできなかった、迫力ある壮絶な光景を見ることができた。

そしてカーテンコール。総スタンディングオベーションの中、次々と登場する役者たちの笑顔がまぶしい。特に白鳥たちはみんなもう汗だくで、いままで見たこと無いようなメイクの落ちっぷり。ひときわ大きくなる歓声に、みんな満足感でいっぱいの笑顔。たぶんゲイリー・クラークだと思うけど、白鳥のひとりが歓声に答えてジャンプしながら雄叫びをあげていた。ラストに登場したジーザスは、くるっと回りながら高くジャンプして舞台センターへ。この瞬間、韓国ファンが用意した赤いバラが一斉に舞台に投げ入れられた。みずかみさんも掲示板に書いていたけれど、白鳥の白い衣装とこの赤いバラのコントラストは美しくて印象的。そしてあのジーザスの笑顔。気のせいかな、少し目が潤んでるようにも見えたし、客席のみんなの顔を一人一人見ては笑いかけてるような気もした。カーテンコールはもう、何回続いたか覚えてないけれど。こんな最高の舞台を見せてもらった後では高揚感と満足感でいっぱいで。「きっと見終えた後は喪失感と虚無感でいっぱいになるに違いない」と恐れていたけれど、まったくそんなことはなかった。むしろ「この記憶を抱いていま死ねるなら幸せ」と思うくらいの幸福感の中帰途についたのだった。

































































































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